療育レッスンでの口頭指示
発達に遅れのあるお子さんや学習障害のお子さんにとって、言葉の理解が支障となっているケースがあります。
話しかけても理解しにくい。聞きたい音と聞きたくない音がある。説明が処理しにくい・・・。
運動機能訓練では言葉がけと共に一緒に行うことで聴力と視力の2つの刺激で間違えを少なくさせるように指導者が導き、徐々に負荷を加えて難しくする手法を取り入れることがあります。
聴覚優良の方は模倣が難しいでしょうし、視覚優良の方は話しかけても情報として聞いてないことが多いためです。
赤のボールを赤の椅子に置くというもの。
「赤」=「アカ」でなくては仕事として0点ですが、作業の意味が理解できるまでは一緒についていき、徐々に指導者は距離をとり言葉がけと共にボールを渡すだけで課題を指示します。
同色の椅子が何個かあっても同じ椅子にたくさんボールを置く子もいます。椅子の中に入れる子もいます。転がして狙う子もいます。ひょっとしたら絶対視覚の目は見た目に同じ色でも微妙な色合いの違いから置かない子もいるでしょう。
我々が普通に思っている「普通」を普通と思い込むのは実は非常に危険で、自分の常識が他人の非常識であることが意外と多いのです。
発達障害の方はほんの些細なことでつまづきやすい事を理解し、サポートに入る必要性があります。
できた時はおおいに褒め、できなかった時は簡単にできるように、迷わずできるように工夫する必要があるのです。