トライデントスポーツ医療看護専門学校 うんどう療育学の授業にて。
昨年も行った感覚実験。「人は視覚を失った時にそれ以外の感覚をどのように研ぎ澄ます事ができるか? また、介助者は上手くエスコートができるだろうか?」
今年度、初めて晴れた火曜日。今日しかないとばかりに実験開始です。7階の教室をスタートして100mほど離れた体育館まで往復します。
あっちへトボトボ・・・。
こっちへトボトボ・・・。
あっ・・・、すれ違いだ・・・。
どこへ行くの??
アイマスクをした生徒は100円の買い物をしなければならないという設定。実際に商品を手にしてお金を支払い、商品とお釣りを受け取るのも目隠しをしている学生の仕事。
普段気にしていない些細な段差でも、認知をしているからつまづかないのですが、いざ前が見えないと簡単につまづいてしまいます。
靴から感じる路面の凹凸。花の匂い。車や道路工事などの生活音や社会音。
視覚が失われるだけでいつもの歩幅は大幅に小さくなり、信用できるのは補助者のみ。その補助者も自分の速度ではなく実験者の速度にあわせる配慮が必要です。
歩きなれた道も往復で50分近くかかりました。お疲れ様。
毎日がこんな授業ではありませんが、うんどう療育学という内容の基に、運動や生活につまづきのあるお子さんに対する配慮やサポートを、実技と座学の両面から勉強しています。