泣き
新生児特有の訴えが「泣き」である。
最初の泣き声は産声で元気であり事を周りの人に伝える。
産まれて初めての仕事は息を吸う。深呼吸をしてから大声で泣く。泣くことで肺活量も強くなる。
その後新生児は痛みや空腹感などを泣き方を変えて伝える。その泣くことが周りへのメッセージになっているので、それに伝える人がいなければメッセージとしての泣きが消えてくる。
養育者がそばにいて子どもの泣き声に備えることができると、子どもは泣きやんで機嫌を直すことができ、養育者に信頼をよせることができるとともに、養育者のほうも自信をもつことができるようになる。
新生児・乳児の泣き声は耳に入りやすい周波数でできている。誰しもが情報として入力しやすいからである。また、その声を聞くと本能的に抱っこをしたり話しかけたりして落ち着かせようとする。
新生児の泣きとは異なり、幼児・児童の泣きは、思い通りにいかない時や転んだときなど、感情や苦痛によるものが多い。
時には我慢をさせなければならない涙でもある。
コミュニケーション経験の少ない子どもだからがゆえの、泣きは最大の自己アピール手段なのです。
※参考文献 保育用語辞書 ミネルヴァ書房