2007年10月7日

しごき? かわいがり?

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:22 PM

角界や学生スポーツ界の相次ぐ不祥事がクローズアップしてしまったこの一ヶ月。運動を教える立場としても何ともいたたまれない事です。

限界を経験する事で精神力や忍耐力を見につけさせようというもくろみから1000本ノックや走り込みなどの「しごき」が昔から受け継がれていますが、受ける側の向上心と指導側の愛が結びついて初めて意味を成すのです。

年上・役職・立場などのパワーハラスメントで人は育ちません。 なぜなら育ってもいない人間が育てようとしているからです。

指導者にビール瓶や金属バットはいりますか?



2007年9月20日

探究心

Filed under: わからなカン,子ども達との日々 — スキップ江原 @ 11:59 PM

子ども達は時として思いがけない行動をとる事がしばしばあります。

鼻の中にビー玉。 お皿でフリスピー。 2階ベランダから鉢植え落とし。(過去の私です・・・。)

子ども達は知らない事や未経験な事がほとんど。だから想像する事や予測をたてる事がなかなか出来ません。

先日中川区の幼稚園で遊具に指を挟むという事故が起きてしまいました。

まさか指を挟むとは思わなかったでしょうが、その子の中には探究心があったのかもしれません。それにしても大きな代償でした。

たくさんの子ども達にいろいろな失敗経験をさせてあげたい、様々な発想力でわかせてほしい、と常々思っていますが、安全面という言葉を人的環境が常に抱いておかなければなりません。



2007年9月1日

少年野球から学ぶ事

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:43 PM

移動の合間に目にした少年野球の試合。時間もあったので1試合観戦してみました。

少年野球少年野球2

結構いい球を投げる小学生に少しビックリしました。球威が勝っているのでしょうか長打は見られず、ファール・空振り・フライが多く、投手戦の試合でした。

学生野球のいいところは、礼に始まり礼に終わるところ。当然自分の親御さんもいるだろうが見てくれた人やお世話になった人に「お願いします」「ありがとうございました」の挨拶は日本野球として美しい。

試合を見ていると「飛びつかんかー」と罵声を浴びせる監督もいれば、「ドンマイ!ナイスファイト!」と労う監督もおり、選手としてはどちらの監督のほうが技術向上につながるのかが疑問ではある。

オシムサッカーのように「考える」野球であってほしい。

たまに見た子ども達の一生懸命な姿に、リラックスをもらいました。



2007年8月28日

なりたい職業 なれた職業

Filed under: ちょっといい話,わからなカン — スキップ江原 @ 10:26 PM

私がなりたかった職業。

幼稚園の頃はウルトラマン。

小学1年生はバキュームカーの運転手。(給料がいいといわれて)

小学4年生は家業。(板前)

中学2年は旅行業。(電車お宅だった)

高校1年は青年海外協力隊。(社会の先生に勧められて真剣に説明を聞きにいく)

高校3年生は幼稚園の先生。(3者面談であきられる)

そして・・・

大学に全滅し保育専門学校の夜間に通うが、教育実習で女の社会を見てしまい夢敗れ、昼間に勤めていた体育指導者派遣会社にそのまま就職。

12年お世話になった会社も退職し、身体障害児施設に数年。 その時に「1対1でのレッスン」「体育指導」を思いつき、スキップを起業。

思えばウルトラマンからの大変身である。これからもスキップでの業務を徐々に成長させていくであろう。

私でもこれだけ思いが変わり未だに模索中であるのだから、今を生きる子ども達はもっともっと将来について模索をしていくのでしょう。

スポーツが得意だからといって将来スポーツ選手になるとは限りません。

勉強ができるからといって学者になるとは限りません。

しかし、できる事が多かれば多いだけ選択余地が広がります。 

経験が多ければ多いだけ可能なものが見えてきます。

そして、夢を持てば持っただけ目標となります。

夢は見るもの。目標は果たす為に練るもの。 



2007年8月27日

我が子の把握

Filed under: プレジャートレーニング,わからなカン — スキップ江原 @ 11:43 PM

学齢に応じたレッスン内容をスタッフ達は常に考えています。

ケンケン・両足ジャンプ・両足着地・ぶら下り・片足立ち・スキップ・・・。

上記は子ども達があそびの中で普段から行なっていると思われる行動ですが、本当にできていますか?

大人たちは「出来て当たり前」「普通は出来るでしょ?」と思われる事も、子ども達にとってはかなりハードルの高い事なのです。

バランス感覚・リズム感覚・身体図面(身体部位の把握)など、身体の構造や経験などが備わって初めて獲得していくのです。

基礎(あそび)できて応用(運動)ができるのです。

お子様の「何ができるか?」を日常生活からチェックしてみてください。



2007年8月14日

高所平気症

Filed under: プレジャートレーニング,わからなカン — スキップ江原 @ 8:53 AM

昨日、高校時代の同級生4人と思いつき企画で食事をすることとなりました。

年令を重ねるとともになかなか会う事もままならない為、このメンバーとは思いついた日にあう事に決めている。

このメンバーはビジネス的にも頑張っており、床の内装で起業した者・PT(理学療法士)・専門学校の講師。成田で空輸を取り扱っている通関士と、先日結婚したもうすぐ売れる役者は今回欠席。

会話も弾むにつれて、講師とPTの席ではいつも教育・療育の話になってしまう。

そこで不思議な言葉を聞きました。

「高所平気症」

子どもは立体的なものに対する感覚が未発達で、自分が高層マンションに住んでいても高いところにいるという意識があまりない。また高層マンションで育つ子供は、高所に慣れる傾向があるため、高さについての恐怖心が薄くなる「高所平気症」になりやすい。

原因とは一概には言えないものの、下を覗き込んだりしているうちに誤って転落してしまうケースもあるとのこと。

ブランコや滑り台など、外で遊ぶことが重要とされています。

地に足がついているようで、地面に足がついていない現代の生活事情。

あそびの中での高さに対する恐怖体験も必要なのかもしれません。

脚立でのトレーニングや跳び箱からのジャンプで重力を感じるレッスンを多く取り入れています。

降りることも大切ですが、「登る」行為があってこその「降りる」だから、そのレッスンが成り立っているのです。

高層マンションにお住みの方。やはり階段使いましょうよ。心も体も鍛えられますよ。

(参考文献 Sannkei web )

PS タツコー、大ちゃん、ブーちゃん。昨日はお疲れ様でした。



2007年7月12日

迷った時は “1つ”

Filed under: 「スラムダンク」から学ぶ,わからなカン — スキップ江原 @ 7:29 PM

スラムダンク 27巻

山王工業戦でベンチに下げられた花道は、安西監督から「オフェンスリバウンドを捕ることが出来れば、君が追い上げの切り札になる。」と言われ、優々とコートに出て行った。

「ヤマオーはオレが倒す!! by天才・桜木!」

やるべきことが1つに絞られ、頼られた時には、仕事や任務を受けた側にとっては快く遂行するでしょう。

その人の能力を引き出しつつ、複数を要求せずピンポイントに指示をする。

お子さんにお使いを頼む時でも、欲張ると失敗をしてしまいお互いがいい思いをしません。

中途半端にこなした10よりも完璧に近いくらいの9の方が価値があると思いますよ。



2007年7月9日

いいとこ探し。明るいとこ探し。

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:58 PM

子どもは常に失敗をするもの。失敗経験からいろいろと育っていきます。

「しっかりしなさい」 「なにやってるの」 「本当にダメな子なんだから」 などのマイナスの言葉は何も生みません。

そんな言葉で育った子どもは 「お前キライ」 「向こう行け」 「仲間に入れてやらない」 などの言葉を平気で発する事が考えられます。

明るいとこ探し(粗探し)をせずに、いいとこ探しをしましょう。 その時には気づかなかった事が見えてくるでしょう。

誉めてやりましょう。 もっとあなたが変われます。



2007年6月8日

花木の様に

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:55 PM

公園や学校、歩道にも、意識をすればあちらこちらに生息している木々。

華やかに鮮やかに咲き誇る花や、青々とした葉。力強く伸びる枝。

どれ木々も立派に成長しています。

そこに至るまでには何十年の歳月を費やし、目に見えない根は、枝葉と同じくらい地中に伸びています。

花木を生き方に例えると、立派な木になる為には見えない力も必要なのです。

「あそび力」という根っこをしっかりと成長させる土壌があれば、立派な幹となり花が咲きます。

鉢植えのように四方をさえぎり家に閉じ込めてしまったり温室育ちでは、見た目に鮮やかでも大きく育ちません。

お子さんがスクスク育つ土壌は皆さんの環境にありますか?

見えるところだけにとらわれていませんか?



2007年6月4日

聞こえる

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 6:09 PM

指示が通りにくいお子さんがいるとしましょう。

「早くしなさい!」「こっちにおいで」「宿題やったの?」etc

言う事を聞かずについつい叱ってしまいます。

人間は常に五感を研ぎ澄まして生活をしていますが、雑然とした環境に慣れてしまった時に意識から無意識に変わります。 いわゆる習慣というものです。

見るでも説明しましたが、生活の知恵がついてくると自分に都合のいい映像や音声しか受容しないものです。

そこで、指示の通りにくいお子さんは実際はどうなのでしょう?

実は名前を呼ばれていることには気づいていないのかもしれません。 
気づいてはいるものの他のものに興味があり後回しにしているのかもしれません。 
呼ばれることが習慣化されているため気にしていないのかもしれません。 
聞こえていても情報として処理されていないのかもしれません。

他にもいろいろなケースはあると思いますが、生活力を高めるためにいろんな事をしてみましょう。

絵本の読み聞かせ。 紙芝居。 ごっこあそび。 楽器あそび。 しりとりなどの言葉あそび。 歌あそび・・・。

唇の動きや相手の目を見れるようになることが第1ステップです。

療育の領域でもあり難しいのですが、聞くことへの楽しみをたくさん増やすことで良い方向に好転することがあります。

決して言う事を聞く子やうなづく子が、聞こえているということではないのです。

皆さんのお子様はどうですか?



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