2009年2月9日

苦手に対する意識

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:07 PM

大人も子どもも苦手なことや不得意なことに関しては、やりたいとは思いません。ましてや人にその状態を知られることを恐れ隠そうとします。これは当たり前の行動で、「失敗したらどうしよう」「みんなに見られたら嫌だな」「見られるのが恥ずかしい」などの思いから、安全策として「やらない」になるのです。

しかし、それらから完全に逃げられることは無く、数が苦手な子も算数の授業を受けなければならず、本読みが苦手な子も国語の授業を受けなければなりません。

出来ないことや不得意なことが決して恥ずかしいことではない。ということを言い聞かせそれに立ち向かうまでには子ども心ながらも勇気が必要でしょう。

失敗しても何回もチャレンジしている時は向上心で満たされているので修得までにさほど時間はかからないでしょうが、出来ないことに対し逃げようとした瞬間を逃さずに見極めて欲しいのです。

集団レッスンでは失敗をみんなに見せるだけですので、今までのスポーツクラブでは返って逆効果です。

個人レッスンならではの苦手に対するアプローチの仕方があるのです。

お子様の気持ちは感受性が強い反面、傷つきやすいということをわかって下さい。



2009年1月29日

心と体

Filed under: わからなカン,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

スタッフ達によく、「自分のレッスンに満足するなかれ」と言います。先生自身が頑張って子どもに教えていても子ども達が満足していなければ、そのレッスンの時間は自己満足に過ぎません。

縄跳びが跳べた=「やった!」

逆上がりが出来ない=「悔しい!!」

ボールであてる事が出来た=「よし。」

学習障害(LD)など、何らかの発達に障害をお持ちのお子さんは、なかなかここまでの達成感が得られにくいと思いますが、出来るまで頑張る今までのやり方ではなく、いろんな体験から出来ることを見つけていくレッスンに心がけています。

体が動き、心で感じる。 心が動き、体が導かれる。 スキップは常に心と体に刺激を与えようと考えています。



2009年1月14日

決め付けは危険

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:59 PM

「うちの子はこれが苦手なんです。」 「この子にそんな事を言ってもわかりません。」 親御さんは我が子の事を理解しているかようにレッスン中におっしゃられる事が多々あります。

本当にその通りなのでしょうか?

過去の経験や本人の性格から判断しての助けだと思いますが、その言葉がお子様の成長を著しく制御してしまう事さえあります。

「僕はできるのに・・・。」「私の事ちっともわかっていない・・・。」

お子さんは内心こんな思いをしているかもしれません。

大人の勝手解釈で決め付けてしまうのは非常に危険です。反抗というプレートが跳ねあがる前にお子様をいい意味で疑って下さい。



2009年1月8日

子どものペット化

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 7:27 PM

新聞に「子どものペット化」が記事となっていた。

サッカー少年団の合宿に一人の親が「子どもと一緒に宿泊したい。」とお願いに来る。「合宿のために親御さんの宿泊は頼めない。」と監督が説明するも、「そんな事なら今後一切サッカーの練習に参加させません。」母親は言い放つ。主力のレギュラーである少年はというと、親に反発することなくそれに従いサッカーの練習に来ることはない。

子どもの意思はどこえやら。 

以前のブログにも書いたが、人間には「3つの別れ」があります。結婚・死別、そして出産。

オギャーと産まれた瞬間に赤ちゃんは両親の意思と別方向に歩んでいきます。ある時期まではコントロールできても、コントロール不能になるまで押さえ込んでしまってはいけません。

お子さんを思い通りに手なずけてはいませんか?



2009年1月7日

七草

Filed under: ちょっといい話,わからなカン — スキップ江原 @ 5:43 PM

今日、1月7日は「七草」。七草粥を食べてお正月料理でもたれた胃や痛んだ胃を休ませて調子を整えましょう。という日。

私もお昼に七草粥を頂きました。

七草c2できればもっと早くから七草粥を食べたかった気もしますが、昔の人はよく考えたものですね。胃腸の調子を整えるというか、胃に優しい食事だと思います。

さー、このブログを呼んでいる諸君!! 春の七草が言えますか?



2008年10月10日

経験値の違い

Filed under: プレジャートレーニング,わからなカン — スキップ江原 @ 8:37 PM

プロ野球のバッターは約50キロ近い球を、完全に捉えてバッティングをしているのかというと一概にそうではなく、何万本とバッティングの練習をしている中で、ピッチャーの腕のしなり・投球ホームの癖・球のキレ・変化球に対する対応・読み etc などからイメージとタイミングでバットを振り下ろしているのだそうな。

ボールが1秒間に30回転から伸びる球は40回転以上しているらしく、そんな速い急速を裸眼で見極めるのはなかなか至難の業。やはりプロの領域。

しかし、そんなプロでも3割を打てると名選手。ということは10球中7回は失敗OK!!

経験値が多ければ多いほど上手に見られるのですが、実は次への対応(切替感覚)が上手いのでしょうね。

バスケットでも自分の得意なポジションまで切り込めるから得点力がUPする。サッカーでもいいポジションにボールが来た時にキーパーの居場所や対応が冷静に見極められるから得点に繋がるのだと考えます。

経験値が高い人こそ失敗経験が多いのです。仕事でも営業で10件中10件取れる人はよほどのカリスマ営業マンです。

子ども達にたくさんの経験を積ませてあげて下さい。成功経験も失敗経験も。

決して失敗の時に怒ってはいけません。褒めて、叱ればいいのです。言われなくても本人が一番よくわかっているはずです。



2008年8月29日

危険 いつかは挑戦

Filed under: わからなカン,子ども達との日々 — スキップ江原 @ 11:59 PM

夏休みの企画・運営したサマーキャンプ(1泊・2泊)の写真の整頓をしています。 食事の準備では女の子を中心に包丁で野菜を切っている写真が多くありました。

手つきは不慣れでピーラーを持つ手も貧弱。包丁で指を切った子もいました。

小学校の調理実習の授業は高学年にならないとやらないと思いますが、子ども達は普段の家庭でのイメージから見よう見まねで頑張っていました。

毎日が調理実習のイメージトレーニングなのでしょう。おかげ様で美味しいカレーができました。

刃物は確かに危険です。しかし、いつかは挑戦をさせなければならない時があります。お手伝いをお願いするのに時期はありません。包丁を持たせるのに年齢はありません。

クッキングクッキング

今回のキャンプでほとんどの子に包丁を持たせました。マネだけで終わった子もいましたが、それも経験です。ご自宅でも一歩前進してみましょう。



2008年8月20日

お給食での1コマ

Filed under: わからなカン,保育園・幼稚園にて — スキップ江原 @ 11:59 PM

保育園で体育レッスンを終え、園児と一緒にお給食を頂いていた時の話。

1人の男の子が箸を落とし椅子に座ったまま箸に指を差して大泣きしています。

「拾えばいいでしょ。」と私が促すと、その子は机の下に入り込み箸を拾い、水道まで洗いに行き、ケロッとして何も無かったかのように給食を食べ始めました。

年中のその子は箸を落とした経験や箸を洗った経験はあっても、箸を拾った経験はなかったのです。たぶん家ではおうちの方が拾ってあげているのでしょう。

正座に卓袱台という昔ながらの食事スタイルは少なくなり、テーブルに椅子が主流だと思います。が故に1人で椅子から降りれない程の高さの椅子を使用して、王様のように座って食べているのでしょう。

できる事まで削除されてしまう生活スタイルでは、子ども達は考える事まで削除してしまうような気がします。



2008年7月30日

構音レッスン

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:08 PM

「さかな」が「しゃかな」「ちゃかな」「たかな」と発音ミスを起こしてしまう、構音障害というものあります。

言葉の発音ミスが目立つお子さんにとって、話をすることが徐々に重圧となり緘黙(かんもく・口を閉じてしゃべらない)となったり、いじめの原因となるケースが報告されています。

破裂音(パピプペポ)の練習やわれる音(サシスセソ)、打舌音(タテト)、打舌音(チツ)などが、変換しにくい音の代表です。

唇や舌、口などに支障がある場合は手術が必要ですが、言語聴覚士(ST)のトレーニングや生活習慣の改善で早期克服ができるようになります。

《ブロートレーニング》
 
・ストローを使ってのシャボン玉つくりや泡ブクづくり(舌を出してストローを乗せあそぶと効果的)

・舌を出したままロウソクの火を揺らす

・ストローを使って玉を吸い付けて移動させる

・舌を鳴らす。 唇を震わせて鳴らす。 など。

《普段の生活から》

・グジュグジュうがい(舌の旋回運動) 

・歯ブラシでのブラッシング(口腔ケア及び、口腔内の刺激)

・噛む、飲む、吸う、ふくむ。 など。

食べる事で舌の旋回が活性化され、8の字に食べ物が動くようになれば近道です。冷たいもの、刺さるもの、硬いものなど、おかずにも心がけて、喋る事が楽しくなるようにゆっくり丁寧に話しかけてください。



2008年6月27日

大人の24時間・子どもの24時間

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:59 PM

成人となり、仕事や家事にに追われる大人の1日は、個人差や仕事内容・環境の違いなどもありますが、ある一定の規則に沿った生活パターンがあるのではないでしょうか? 

カミさんは4月まで2交代のナースをしており、夜中に帰ってきたり、日勤後に日付が変わった0時に出勤をしていましたが、慣れというのは恐ろしく、別段問題なく業務をこなしていました。

一概には言い切れませんが、ほとんどの職種はパターンを確立してしまえばある程度のフォローが可能で、1日休みをとってもなんとか追いつくことができます。

しかし、子どもの場合は別。

昨日とは違う今日、今日とは違う明日を毎日のように目まぐるしく過ごしています。

出会い、覚える事、経験、勉強、歌、行事、環境・・・。 朝には出かけ夕方には帰り、いつものように食事をし、いつものように宿題をして、いつものようにテレビを見て、いつもの時間に寝ているように思えますが、パターンを確立している大人とは計り知れないくらいの情報量を収集し、解析しているのです。

当然疲労も多く睡眠時間も長い。 1日休みを取ってしまうと差がついてしまい追いつけないこともあります。

子ども達の24時間は毎日が獲得なのです。 我々大人が今、子どもに戻って授業を6時間受け、部活や塾をこなし、宿題や予習を行なうという過去に経験してきた生活パターンを1週間行なうとすると、かなりハードだと思います。

それほど大人は情報を収集しなくなっているのです。 

子どもは子どもなりに頑張って生きていますよ。 



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