2008年8月29日

危険 いつかは挑戦

Filed under: わからなカン,子ども達との日々 — スキップ江原 @ 11:59 PM

夏休みの企画・運営したサマーキャンプ(1泊・2泊)の写真の整頓をしています。 食事の準備では女の子を中心に包丁で野菜を切っている写真が多くありました。

手つきは不慣れでピーラーを持つ手も貧弱。包丁で指を切った子もいました。

小学校の調理実習の授業は高学年にならないとやらないと思いますが、子ども達は普段の家庭でのイメージから見よう見まねで頑張っていました。

毎日が調理実習のイメージトレーニングなのでしょう。おかげ様で美味しいカレーができました。

刃物は確かに危険です。しかし、いつかは挑戦をさせなければならない時があります。お手伝いをお願いするのに時期はありません。包丁を持たせるのに年齢はありません。

クッキングクッキング

今回のキャンプでほとんどの子に包丁を持たせました。マネだけで終わった子もいましたが、それも経験です。ご自宅でも一歩前進してみましょう。



2008年8月20日

お給食での1コマ

Filed under: わからなカン,保育園・幼稚園にて — スキップ江原 @ 11:59 PM

保育園で体育レッスンを終え、園児と一緒にお給食を頂いていた時の話。

1人の男の子が箸を落とし椅子に座ったまま箸に指を差して大泣きしています。

「拾えばいいでしょ。」と私が促すと、その子は机の下に入り込み箸を拾い、水道まで洗いに行き、ケロッとして何も無かったかのように給食を食べ始めました。

年中のその子は箸を落とした経験や箸を洗った経験はあっても、箸を拾った経験はなかったのです。たぶん家ではおうちの方が拾ってあげているのでしょう。

正座に卓袱台という昔ながらの食事スタイルは少なくなり、テーブルに椅子が主流だと思います。が故に1人で椅子から降りれない程の高さの椅子を使用して、王様のように座って食べているのでしょう。

できる事まで削除されてしまう生活スタイルでは、子ども達は考える事まで削除してしまうような気がします。



2008年7月30日

構音レッスン

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:08 PM

「さかな」が「しゃかな」「ちゃかな」「たかな」と発音ミスを起こしてしまう、構音障害というものあります。

言葉の発音ミスが目立つお子さんにとって、話をすることが徐々に重圧となり緘黙(かんもく・口を閉じてしゃべらない)となったり、いじめの原因となるケースが報告されています。

破裂音(パピプペポ)の練習やわれる音(サシスセソ)、打舌音(タテト)、打舌音(チツ)などが、変換しにくい音の代表です。

唇や舌、口などに支障がある場合は手術が必要ですが、言語聴覚士(ST)のトレーニングや生活習慣の改善で早期克服ができるようになります。

《ブロートレーニング》
 
・ストローを使ってのシャボン玉つくりや泡ブクづくり(舌を出してストローを乗せあそぶと効果的)

・舌を出したままロウソクの火を揺らす

・ストローを使って玉を吸い付けて移動させる

・舌を鳴らす。 唇を震わせて鳴らす。 など。

《普段の生活から》

・グジュグジュうがい(舌の旋回運動) 

・歯ブラシでのブラッシング(口腔ケア及び、口腔内の刺激)

・噛む、飲む、吸う、ふくむ。 など。

食べる事で舌の旋回が活性化され、8の字に食べ物が動くようになれば近道です。冷たいもの、刺さるもの、硬いものなど、おかずにも心がけて、喋る事が楽しくなるようにゆっくり丁寧に話しかけてください。



2008年6月27日

大人の24時間・子どもの24時間

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:59 PM

成人となり、仕事や家事にに追われる大人の1日は、個人差や仕事内容・環境の違いなどもありますが、ある一定の規則に沿った生活パターンがあるのではないでしょうか? 

カミさんは4月まで2交代のナースをしており、夜中に帰ってきたり、日勤後に日付が変わった0時に出勤をしていましたが、慣れというのは恐ろしく、別段問題なく業務をこなしていました。

一概には言い切れませんが、ほとんどの職種はパターンを確立してしまえばある程度のフォローが可能で、1日休みをとってもなんとか追いつくことができます。

しかし、子どもの場合は別。

昨日とは違う今日、今日とは違う明日を毎日のように目まぐるしく過ごしています。

出会い、覚える事、経験、勉強、歌、行事、環境・・・。 朝には出かけ夕方には帰り、いつものように食事をし、いつものように宿題をして、いつものようにテレビを見て、いつもの時間に寝ているように思えますが、パターンを確立している大人とは計り知れないくらいの情報量を収集し、解析しているのです。

当然疲労も多く睡眠時間も長い。 1日休みを取ってしまうと差がついてしまい追いつけないこともあります。

子ども達の24時間は毎日が獲得なのです。 我々大人が今、子どもに戻って授業を6時間受け、部活や塾をこなし、宿題や予習を行なうという過去に経験してきた生活パターンを1週間行なうとすると、かなりハードだと思います。

それほど大人は情報を収集しなくなっているのです。 

子どもは子どもなりに頑張って生きていますよ。 



2008年6月11日

チェンジ オブ ペース

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:59 PM

野球で例えると、キャッチャーからの返球後に休む間もなく淡々と投げてくるピッチャーがいたとしたらバッターとしてリズムがとりにくく、中継ぎや2番手がまったく違う間合いで変則的な投げ方だったとしたら、相手チームに完全に主導権をとられてしまいます。

相手との駆け引きのあるゲーム、トランプやマージャンなどは、ペースを崩されるとイライラしてしまいがち。ましてや手の遅い人が1人勝ちだと腹が立って仕方がないのではないでしょうか。

100mを10秒で走れる人が18秒代の人を教えるとイライラするかもしれません。国体に出た事のある人が若輩チームの監督に就任すると「何タラタラしてるんだよ」と思うかもしれません。

誰一人として同じ人はいません。誰一人として同じリズム感覚の人はいません。 話し方も、理解の仕方も、動き方も・・・。

私どもの結婚披露宴の際に、日本幼児教育研究会 事務局長の本田先生が「人生はアンサンブル。自然に合うのではなくお互いを合わせる事でいい音色が奏でられるのです。」と祝辞で述べて下さいました。

子ども達に合わせるという事は、いつものペースを一時的に中断させて、視線・口調・考えや発想を合わせる事です。

皆さんはお子さんのスピードやリズムを共感できていますか?



2008年5月30日

雰囲気を保つ

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:59 PM

野球を習っている子にも習う理由や続ける理由がひとり一人にあるはずです。

野球が好きで続けている子。友達がやっているから便乗している子。監督が好きだから習っている子。上手になりたいから通っている子。友達に伝えるから足を運ぶ子・・・。

家を出れば家庭とは違うルールのもとに生活が成り立っています。 

家では挨拶をしなくてもグランドでは頭を下げて脱帽で挨拶をするでしょう。 普段は荷物をお母さん任せでも、会場までの往来はバットやグローブを自分でもっていかなければならないでしょう。 家庭でお手伝いをしたことがなくてもベースやラインカーなどを準備しなければならないでしょう。

家庭と外は雰囲気も考え方もルールも多かれ少なかれ違うのです。

習い事の場でも「しっかり並びなさい」「なぜできないの?」「話を聞きなさい」などというのは100%タブーです。 家の雰囲気を修行の場にまで持ち込むことは、お子さんのペースが崩れるどころかその場の雰囲気まで崩れてしまいます。

一度お子さんを預けてしまったら終りの挨拶まで任せるのも親の務めです。 外から見る数少ないチャンスととらえ、お子さんの行動を見つめなおし今後の成長に役立ててください。

お母さんがお子さんに声を発してしまうのは、お母さん自身に自信がないからです。



2008年5月18日

教育現場が危ない?

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 1:03 PM

小学校や中学校から親子体操やキャンプ引率の依頼を受け、訪問することは少なくない。

我々は依頼を受けて、子ども達や親御さん、先生達を楽しませるために日々勉強をし、むしろ自分たちも楽しみながらこなしているが、学校関係者はイベント1つ企画するだけでも段取りや準備で大変な苦労だと思う。

教育を受ける権利はそもそも子ども達が勝ち取ったもの。であるからが故に子ども達は教育を請ける権利がある。

その教育の現場が年々深刻化しているようだ。

ブログを書こうとパソコンを開いたらこんなページがあったので添付しておきます。

すべての現場が混乱を招いているわけではないでしょうし、このページがすべてではないと思うが、どのように捉えどのように感じるかは皆さんの解釈しだいだと思います。

皆様はどのように感じますか?



2008年5月7日

連休明けが大切

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 4:39 PM

十分に家族サービスをした昨日までとは一転して、今日から現実に戻り学校や会社へ向かう光景が返ってきた。

子ども達にとっては久しぶりに学校に、連休中の出来事やお土産を渡すためにウキウキしながら登校する子もいれば、連休で身についただらけ癖から学校に行きたくない子もいるだろう。

新学期が始まって1ヶ月。この時期が一番不安定な時期で、新学期に対応できなかった子ども達が連休を境に不登校になりがちである。

ここは心を鬼にして登校させなければなりません。連休明けから今学期の1年が始まると言っても過言ではありません。

あなたのお子さん、お父さんは、今朝元気に「行ってきます」が言えましたか?



2008年5月2日

我が子は上手く手なずかないもの

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:25 PM

子どもは見た事を真似し、聞いた事を口ずさむものです。

目上のお兄ちゃんや近所のお姉ちゃんがやっていることは、あたかも自分が開発したかのように自慢げにやって見せたり、初めて取り入れた情報を得意げに発表する事で、認められたい、ここまでできるんだとPRしたい、と常に思っています。

新年度になり、幼稚園や保育園、小学校でのこの1ヶ月で目新しい情報を1分単位で収集し、処理をし、表現する。これを毎日繰り返しています。

我々は毎日が同じリズムですが、子ども達は毎日が情報合戦です。

言葉による反発や態度による反発もこの時期に目立ってくると思います。 これらは修得した事を大人たちにアピールする表れと考えています。

下ネタや反発用語などはわかっていてもすぐに覚えてきます。言葉がコミュニケーションのウエイトを占めている以上、それらの一言一句を鵜呑みにしているとストレスが溜まってしまいますが、成長の1通過点と考えつつも、言葉が人を傷つけ、時には災いにもなるという重要性を教える時期に来ているのかもしれません。

他人の言うことは良く聞き、やりとりもすんなりいく事も多いでしょうが、両親には素直になれないものなのです。



2008年4月15日

逃げ道を作る

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:59 PM

新学期になり、スポーツを始めるお子さんも少なくはないだろう。

サークル的なスポーツであれば楽しさ優先であるが、チームとなると勝利至上主義で練習も厳しく、オーバーワークになりがち。

集中力が続かない学齢・時間帯・気温などで、「集中しろ」とコーチ達は追い込んでいく。真面目な指導者ほど子ども達が練習をしにくる傾向にあり、過度な練習でスポーツ障害(間接部分の損傷)となり、運動すらできなくなる。

常に指導者はドクターでもなければならない。

ある番組で元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子さんが、「日の丸を背負っている以上甘えさせる事はさせない。私と選手との戦い。」と述べ、宇津木流バズーカーノックで選手をしごく。

しかし、ここまでやると倒れるな。と感じた時にわざと捕れない場所にノックをし、「気合いが足りない! 立ってろ!」と言い、実は休憩させる。 親心である。

これはトップアスリートならではの根性論だが、あそび力の少ない今の子ども達へ技術を教えるためには、熱血指導の中にも逃げ道を作ってあげることが必要ではないかと考える。

時には見て見ぬフリも必要です。

部活中に校外のマラソンコースを走りながら100円(消費税導入会時はこの値段)を握り締めてジュースを買ったことが思い出されます。

参考文献 中日新聞



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