意見と根拠
夕方にテレビ東京系の 「ひらがなでニュース」という番組をぼんやりと見ていたのですが、結構のめりこんでしまいました。ニュースといっても1つのテーマについて字幕と共に解りやすく解説する番組。
ゲストは猪瀬直樹・東京都副知事。東京オリンピック招致について、女子アナウンサーと大沢あかね・はるな愛の1人が質問をしていたが、結構タジタジに言いくるめられていた。
さすが、作家であり石原慎太郎都知事の右腕だけあって口が立つ。 「東京にオリンピック招致は必要なのか?」 「今、1,000億円程の予算が必要なのか?」 とのアナウンサーやゲストの質問に対して、 「なぜ?」 「理由は?」 と一言。 傍から見ていると子どもの言い争い。でもその一言に議論ができない。アナウンサーはかろうじて持論を唱えるが言いくるめられてしまう。
猪瀬曰く、「意見をするのであればそれに基づく根拠が必要。聞くだけではなく、「私はこう考えるのですが」との根拠や理由があってしかるべき」 と。
確かにそれは一理ある。「どうしてそう思いますか?」 と聞き返されても 「ただなんとなく・・・。」 では話が成立しない。
日本人はYESかNOかでは判断しにくい人種のようで、レストランなどのアンケート用紙も3択もしくは5択で 「ややおいしい」 「普通」 などの曖昧もしくは無難な答えを言いたがり聞きたがる。言われてみれば 「はい」「いいえ」 の質問は答案用紙や問診表くらいしか見たことが無い。
私にも「意見」に対する「根拠」は足りないところがあり、興味本位で話に首を突っ込んで返り討ちにあうことはしばしば。しかし、ぼやっと見ていた番組から学びを得ました。
話を元に戻して、独創的な世界を持つ副知事ですから凡人が物申しても難しい言葉で言いくるめられてしまうのですが、勝算があってのオリンピック招致活動でしょうから、東京だけでなく日本全体で盛り上げてほしいものです。
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