人間の機能
力尽くで押したり引いたりしても動かないものも、テコの原理で簡単に動かすことが出来たりします。
鉄棒の逆上がりのレッスンをすると勢いで回ろうとする子が大半ですが、逆さになった瞬間に体がのけぞってしまったり、腕が伸びきってしまったりで、逆上がりとは程遠い場合がほとんどです。
逆上がりをするための体の機能(連動感覚・ボディイメージ)が理解出来ていないだけなので、逆さになっても体のイメージが出来れば意外と簡単に習得可能です。
実は今日、ふらりと寄った行きつけのショップで靴のソール(中敷)を紹介されました。なんと5,000円。 普通なら買わない金額ですが足の裏が楽になるだけでなく、上体の力(腕・肩・指)が裸足の時よりも明らかに少しの力で物を持つ事が出来ることを身をもって照明してきました。
故に姿勢を強制的に変える事で、少しの力で仕事が出来たり疲労度が半減するということです。
人間の機能を微調整するだけで出来ないことが出来るようになったり、少しの力で今までの力が発揮できることを、足の裏にソールを踏みつけるだけで変わるということにビックリ。 ということは、普段の運動でも些細な運動機能の微調整でより簡単に習得できたり、全力でなくても全力に近い能力を発揮できるというボディメカニズムにもつながっていくのでは? と思いました。
トップアスリートは既にこの考えに基づいて、日々の練習から運動機能の微調整(フォーム改造)に時間をかけて行っているのでしょうね。
介護や看護の世界で利用されるボディメカニクス(介助士)も、人間の機能をうまく利用する事で、介助する側も疲労を軽減しています。
ソール1つからたくさんの事を考えさせられました。また勉強のネタが増えました。