逃げ道を作る
新学期になり、スポーツを始めるお子さんも少なくはないだろう。
サークル的なスポーツであれば楽しさ優先であるが、チームとなると勝利至上主義で練習も厳しく、オーバーワークになりがち。
集中力が続かない学齢・時間帯・気温などで、「集中しろ」とコーチ達は追い込んでいく。真面目な指導者ほど子ども達が練習をしにくる傾向にあり、過度な練習でスポーツ障害(間接部分の損傷)となり、運動すらできなくなる。
常に指導者はドクターでもなければならない。
ある番組で元ソフトボール日本代表監督の宇津木妙子さんが、「日の丸を背負っている以上甘えさせる事はさせない。私と選手との戦い。」と述べ、宇津木流バズーカーノックで選手をしごく。
しかし、ここまでやると倒れるな。と感じた時にわざと捕れない場所にノックをし、「気合いが足りない! 立ってろ!」と言い、実は休憩させる。 親心である。
これはトップアスリートならではの根性論だが、あそび力の少ない今の子ども達へ技術を教えるためには、熱血指導の中にも逃げ道を作ってあげることが必要ではないかと考える。
時には見て見ぬフリも必要です。
部活中に校外のマラソンコースを走りながら100円(消費税導入会時はこの値段)を握り締めてジュースを買ったことが思い出されます。
参考文献 中日新聞