2014年6月17日

保育士の観点から体育を考察する

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 5:03 PM

今日、体育レッスンで訪問した保育園で子ども達の運動能力に対する話となりました。確かに卒園までには逆上がりや開脚跳び・プールのバタ足泳ぎや縄跳びがある程度できて、胸を張って小学校に送り出した。思いは先生方も親御さんも当然我々も同じです。

そこの園では昨年まで他社さんが体育レッスンを行っていたようで、いわゆる「体育」をしていたようです。しっかりまっすぐに整列をし、笛の合図で助走をし、跳び箱を軽やかに跳ぶ。

しかし、幼児にこのようなレッスンの必要性があるかと職員同士で議論があり、今年度からSKIPでのレッスン契約となりました。

昨年までのレッスンも緊張感の経験と技術の向上にはなるでしょう 。でも明らかに並んでいる時間が長く、跳び箱は何回跳べるでしょう。

今日のレッスンでは運梯や登り棒の上に子ども達の靴を片方だけ乗せて、取りに行かせるというもの。まったく体育要素が無いといっていただいていいでしょう。

この時間を見ていた先生にはしっかりと解説をさせていただきましたが、ケンケンをすることでバランスと大幹の成長が促され、登り棒を登ることができればほとんどのお子さんが懸垂逆上がりが出来るようになります。また、手が届かないところに自分の靴があれば、どうすれば取る事ができるかを考えるきっかけになります。

技術獲得の前に「あそび力」が必要と気がついてくれた園。幼児体育団体の中で幼児期のあそびを徹底的に追求している我々を選んでくれた園。あそんでいるだけなのに契約してくれる園には大変感謝を致しますし、が故にあそびを通じて卒園までに逆上がりができたら最高だと思います。



2014年6月5日

瑞浪市教育体育研究会

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 8:26 PM

6月3日に岐阜県瑞浪市で行われた保育士研究会に講師として招かれ、2時間の運動あそび指導を行ってきました。

東海地方も入梅し、高温ではないものの湿度が感じられましたが、皆さん最後まで体を動かしてついて来てくださいました。

瑞浪市教育体育研究会 瑞浪市教育体育研究会

p1290084.JPG 瑞浪市教育体育研究会

瑞浪市教育体育研究会 瑞浪市教育体育研究会

子ども達の方が難しくてつまずいているのか? をみんなで考えながら、できることが増えていく保育を目指して頑張っていってほしいと思います。

先生方、暑い中での長丁場お疲れ様でした。



2014年5月26日

イメージの通りに

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 8:34 PM

3歳児のレッスンで用いる方法のひとつに 「背景イメージ通り」があります。

「ここは動物が住む森。みんなで探検しよう!」 という始まりでマットを川に見立てて跳び越えたり、平均台を一本橋に見立てて渡ったりします。

「クマが出たっ!」 というとみんなは震えながら横たわります。

「リンゴがなってるよ!」 というと嬉しそうな顔で食べるフリをします。

「ウサギになってかけっこをしよう!」 というとみんなが思い思いにぴょんぴょん飛び跳ねます。

実際にはいないオオカミやヘビの言葉に涙する子もいたり、跳び箱に登って「ヤッホー」と大きな声で叫ぶ子もいます。

情景を創造させることで子ども達は様々な主人公になり得る事ができます。そのイメージを生かしつつ運動あそびを通じて基礎体力を身につけるよう工夫することが指導者のセンスのように感じます。

最近は「アナと雪の女王」の影響力が強く、どの園でもミュージカル調であそんでいますね。



2014年5月10日

レボリューション

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 1:28 AM

先日、朝の報道番組で面白い特集を見ました。

今注目度ナンバーワンの相撲部屋「式秀部屋」。

この相撲部屋。稽古を見学自由化しゴールデンウィーク中には何100名も見学に来たそうです。横綱はいません。皆が黒回し(十両以下)。しかし、人気の私密は力士の四股名。

宇瑠虎(うるとら) 桃智桜(ももちざくら) など、ついつい呼んでみたくなるような名前。

稽古にも大革命を起こし、出稽古も力士が行きたいといえば連れて行き、行きたくないといえば休ませる。当然しごく稽古はほとんど無く、罵声も無い。

食事も番付の良い力士から食べるのではなくアットホームに親方以下全員が向い合って座って食べる。

お風呂もみんなで背中を流し合う。

親方いわく、「いかに現代の若者を辞めさせないか。」

叱られた経験のないゆとり世代の若者にとって罵声やしごき・スパルタはやる気を殺ぎやめる理由を考える。いかに経験者や指導者が今の世代に目を配り、同じ高さでものを見ることができるか。それが持続の私訣なのでしょう。

確かに甘い。しかし時代は変わるものです。私達が経験してきた時代とはやはり違うのです。

褒める。やり過ぎない。理解する。しかし強い心と体を作り上げる。一見矛盾とも思える事でしょうが、革命を起こす事が指導者としての第1歩だと考えます。



2014年5月8日

スポーツに敵はナイ

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 6:49 PM

スポーツの世界では「相手」はいても「敵」はいません。

万一、スポーツを教える監督やコーチ・指導者の中で「敵を潰せ!!」などと指示をしている方がいたら、残念ながら失格です。

どんなスポーツでも対戦相手があってこそです。相手を攻略する為に日々の練習に汗を流し、試合で全力を尽くし、試合後に健闘をたたえあう。

相手に勝つため、自分が強くなるため、 みんなにかっこ良く見られたいため・・・。理由は様々なれど、敵を作ってはいけません。

昨今、スポーツ界に人種差別問題が重なりましたが、敵を作るとまず自分に返ってきます。 そんなスポーツ教育をしてあげて下さい。



2014年5月1日

教えを伝授する

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 2:04 PM

毎年、スキップ プレジャーアリーナでは「GW特別割引キャンペーン」と称して、会員様はもとより一般の方にも入会金ナシの割引金額での個人レッスンを行っております。お蔭様で連休中にもかかわらずほぼ毎日満員御礼となりました。

実はこの企画。1年目の登録スタッフや指導経験を積みたいスタッフらの指導力アップが目的としており、割引してでも会員様に来ていただくことによりスタッフが成長をさせて頂いております。

個人レッスン

今日の担当は、だいすけ先生えりか先生。兄妹の会員様に振り回されている様子。事務所側で黙っている私にみつ先生は苦笑い。堪りかねたみつ先生はレッスンの中に入り2人のレッスンに少しスパイス。

私が言わんとすることを全て彼らに伝えていました。

以前私がしていたことを今では私がする仕事ではなくなりました。熟練が人を育ててさらにその教えが次の者に受け継がれていく。いい環境になってきました。



2014年4月23日

先生という職業の影響力

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:36 PM

私の歳になっても小学校・中学校・高校の時の担任や部活の顧問、恩師の顔と名前ははっきりと覚えており、感動を受けた言葉や影響を受けた言動・傷ついた一言は鮮明に記憶しているものです。

先生という職業は子ども達の成長や将来をも左右する影響力を持っており、根強く体内に染みついています。

将来教職を目指している若き人達。憧れの職業とはそのような思い仕事だということを知っておいて下さい。

が故にやりがいもあり、憧れをもたれるのです。



2014年4月16日

個人レッスンを外から見る

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:42 PM

ごくたまにですが私が担当している会員様にお願いをして、スタッフ育成のために若手スタッフがメイン、私が外から見守るというレッスンを行う時があります。

スタッフにしてみれば私とご父兄様が見ている中での会員様とあそびを通して体育を教える。こんな残酷で生き地獄な1時間はないと思います。

が、こういう時の方が得てして会員様の技術が開花され、普段出来なかった跳び箱が跳べるようになったり、ぐずっていた子が自主的に取り組んだりと、会員様に助けられることがよくあります。

スタッフ達は早くメイン指導者として独り立ちできるようたくさんの経験を積んでもらわなければなりませんが、私自身もこういう機会に会員様のふとした表情や言葉などから次への課題を考えることが出来ます。

私の指導者としての成長のためにも皆さんにご協力を頂いている事に感謝しております。



2014年4月7日

50:50の関係

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:53 PM

幼稚園や保育園・施設やカルチャーセンターなどで体育指導をさせていただいていますが、お互いに技術や知識を共有し子ども達の成長を手助けするために、GIVE&TAKEの関係を50:50で築き上げていけれる相手と契約させて頂いています。故に、意見も取り入れ意見もさせていただいています。

子どもとの関係も同じで、指導者として子ども達に技術を教える反面、子ども達から指導力を教えられています。

「そんなの無理!」「できない!」「わからない!」と子ども達は口々に言いますが、「先生、見て見て」「できたできた!」に変わるために、どうしたら簡単な方法でよりわかりやすく且つ楽しいレッスンが出来るかをいつも考えさせられます。

子ども達から学ぶ事は本当に多く、ひょっとしたら7、8割学びを得ているかもしれません。

立場は指導者と子どもでも、今後も50:50の関係であり続けたいと思っています。



2014年3月26日

ゴールの先を見据える

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 8:53 AM

先日ラヂオで「記録の出し方」について放送されていました。

例えば水泳。ラストスパートで壁にタッチしてゴール。だけではなくタッチ後に電光掲示板を見て自分の記録を確認するまでを一連の流れにすることで記録が伸びるそうです。

大学受験でも、志望校に合格する。はゴールではなくスタートラインであり、その大学で学んで更に先の自分の姿を見れたた人が成功するようです。

メジャーリーグで活躍中のイチロー選手も、セリエAで注目の本田選手も、ボクシング世界王者の浜田選手も、フィギュアスケートの羽生選手も、幼児期に描いた夢がかなり具体的だったようです。

消防士になりたい。パン屋さんになりたい。一等賞をとりたい。の先まで見据えた具体的な夢をお子さんと話し合えると更なる世界を創造できると思います。

私達も遅くはありません。わらべ心に返って、是非ゴールの先を見据えて空想してみましょう。



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