幸せのお裾分け
夜中に一通のメールが来ました。
「電話してもいいですか?」
私が体育指導者となって間もない頃に、小学4年生だった女の子からでした。4人兄弟の長女。面倒見がよく弟達のことを本当に可愛がっている姿が印象的で、サッカーのレッスン中も学校帰りにボール拾いを手伝ってくれたり、他の子の相手をしてくれたりと、とてもよく出来た女の子です。
高校受験・大学受験の際も必ず相談の電話があり、英文科の高校から看護大学に進み今では看護士2年目である。
「先生、誕生日近いから電話してみた。」
私のそんなことまで気にかけてくれる彼女に、
「私のことはさておき、彼氏とうまくやってるの?」と聞くと、
「その事なんだけど・・・。先日プロポーズされて後日彼が両親に会ってくれたの。」
プロポーズを受け感動の涙を流したこと。 就職間もないのに職場の人関係は大丈夫だろうか? 披露宴に彼がピアノ演奏をしてくれると言ってくれたこと。 おまけに「2次会にはえっぱら先生を招待してあげる」と、短い間に様々な情報が飛び交ったことを延々と話してくれました。
「お話に付き合ってくれてありがとう。今夜は幸せのお裾分け。」と言い電話を切りました。
結婚は3年後の予定でまだまだ先のことですが、幸せなカップルが誕生しそうです。