2018年5月23日

勝負あり

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:37 PM

日本大学と関西学院大学との間で問題となっているアメリカンフットボール疑惑について、先日、当事者である日大・宮川選手が日本記者クラブで記者会見の場に立った。

1人の若者は、将来・プライド・今までの努力を全て犠牲にする覚悟で、顔を出し実名で何百人ものマスコミそして全国民の前で謝罪をした。

記者達は、内田・日本大学アメフト部監督の指示だった。と選手の口から言わようと執拗に質問を投げかける。そこでの彼の一言が印象的だった。

「今日の記者会見は相手選手とご家族や関係者に対する謝罪会見です。」

指示だったとはいえ真摯に謝罪をしたことに潔い。また、一連の経緯の説明は大変わかりやすく同情さえしてしまう。

それにひきかえ、前監督の内田氏と井上コーチの記者会見を見て呆れてしまった。

全責任は監督にあり。と呆気なく退任したものの悪びれる様子もなく指示はしていない。の一点張りの前監督と、前監督の横で本当の事が言えずしどろもどろな口調のコーチ。記者さえ発言途中で打ち切るほどお粗末な問答だった。

完全に勝負ありである。

「選手を潰せ」の言葉の解釈が双方で違っていたとしても、1人の若者の人生が潰された事に対する責任が何ら感じられず、自己防衛に回っているとしか思えないのは私だけではないだろう。

ゲームの中で起きた事故(事件?)に対して立件していくのは難しいかもしれないが、首謀者がいて主犯がいる限り、残念ながら選手も罪を背負う事になる。

教育的配慮にかけたこのような上下関係は氷山の一角なのであろう。

 



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