構造を把握する
道具を使う際に、その構造を把握してその道具の最大限を引き出そうと無意識にしていると思います。
例えばトンカチ。これは物を叩く道具。釘を打つことで板の合成に役立ちます。ということは、素手では叩けないものをトンカチを使うことで何倍もの力でスピーディーに仕事をこなすことができます。
柄を持って → 振り上げて → 狙ったところに振り下ろす。 力を入れたければ柄を長く持ち、細かく叩きたければハンマー部分を持って小刻みに叩く。ここまで来ると何度も使いこなし特性を把握していることでしょう。
人間に生まれた以上、一生道具を使っていかなければなりません。
箸で穴を掘る人はいません。
如雨露をラーメンの器にする人はいません。
テレビのリモコンで字を書く人はいません。
みんな、過去の経験から物の特徴を把握することで、初めて見た物でも応用が可能となります。
そこで、療育個人レッスンの1コマ。
プレジャーアリーナにはたくさんのロープがぶら下がっており、それぞれにカナビラが付いています。
今回はわざとカナビラを複雑に絡ませて、全てを外してもらう事にしました。
始めは戸惑っていたお子さんでしたが、「ほどく」ということが、過去に経験済みでしたので、状態や構造を把握し、数分でバラバラにすることに成功しました。
馬鹿にするなよ!!って顔でにらまれました。
できるようになると見ないではずしたり、背中に回して空想ではずしたりと、いろいろな応用(目と手の非協応)ができます。
1回1回行うだけでも指先や頭の体操になりますよ。
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