2009年8月14日

トランスフル

Filed under: ちょっといい話 — スキップ江原 @ 7:23 AM

昨日のラジオで面白い話がありました。

「トップアスリートが専門種目から違う種目に転向することで金メダルを獲る事がある。」

冬季にスピードスケートだった選手が夏季オリンピックに自転車に転向したり、ラグビーやソフトボールの選手がボブスレーに転向したりして、ピッチャーからバッターに転向して実際に結果を出す選手がたくさんいます。

2008年の北京オリンピックで開催国の威信を駆けた中国の金メダリストの1割が転向組だったそうです。

当然、恵まれた肉体や素質も兼ね備えていないとトップとしては難しい話でしょうが、子ども達に置き換えた時を考えてみましょう。

サッカーばかりやっていた子の考えられる利点として、足が速い、キック力がある、判断がいい、などが挙げられます。

でも、その子達は全く野球ができないか?全く水泳はできないか?というとそうでもなく、そこそこ投げたり打ったりもできるでしょうし、泳ぐ事だって出来るでしょう。

スキップが考える「あそび力」が備わっていると、ある程度の基礎が構築されるので種目に対する選択肢が広がります。あとはその選手(子)に一番適した(一番やりたい)種目を薦める事で目覚しい向上となるのです。

しかし、運動神経No1を決める番組でも跳び箱を20段超えも跳ぶ選手でも長距離が弱かったり、ボクサーなどは皮下脂肪分が少ないために溺れてしまったりする事さえあります。瞬発力で鍛えてきた選手は持久力が弱かったりと向き不向きは当然あります。

青年期に膝や肘を痛めて方向性を見失い相談に来る方も多くいます。そんな子達は「あそび力」が備わっているので、方向を指し示すだけで目が輝きだします。

1つのものに打ち込むのも大切。でも、その前にたくさんの経験をしてくださいね。



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