真ん中ってどこかわかりますか?
感覚統合療法 基礎セミナーを受講してからのスタッフは、個人レッスンに勉強した内容を意識して取り組んでおり、そのお陰なのか、レッスン内容も内容が濃く子ども達も良い刺激なのかすんなりと課題をこなしていくのが感じられます。
次の会員様を待っている間に池谷と「真ん中」についての議論になりました。
「真ん中がわからないと左右が当然わからない。」
歩行に関して考えると、体の軸を中心に左右に重心を移動して歩行が成り立ちますが、重い荷物を片手で持つと重心が当然変わります。
ジャングルジムなどを登る時はその重心が左右だけではなく上下にも移動します。
鉄棒でブタの丸焼きをしたり側転をすると、視界が逆さにになるので感覚が一時的に混乱を起こします。
生活の中ではこれらを無意識に行っていますが、体の真ん中っていったいどこなのでしょう?
頭のてっぺんから鼻⇒あご⇒へそ⇒股にかけての体の軸を正中線と言い、その正中線を境に右手が左の領域に、左手が右の領域に入り込んだ時に処理がされにくいお子さんがいる場合がある。という実験があります。(正中線交差)
真ん中がわからないと右にあるものを左で捕ったり、左にあるものを右足で蹴ったりすることが考えにくいとしたら、体の真ん中を探る必要があるのかもしれません。
平均台を渡る時に一般的には腕を水平にして十字のポーズで渡りますが、平衡感覚が不十分な子や軸がずれている子は右手が水平なのに左手が上に上げ、長崎の平和記念館のようなポーズで歩く子もいます。
てこの原理で考えるならばその子にとってそれが一番平衡を保ちやすい姿勢なのでしょう。そこにランドセルなどの負担をかけると前後に重心が移動するのでばらんすを保つことができるのでしょうか?
このような事をプレジャートレーニングとして紐解いています。
皆さんの真ん中ってどこなのかわかりますか?