見守るのも大切
トライデントスポーツ医療科学専門学校・子どもスポーツインストラクター専攻の「うんどう療育学」実習にて。
高さにだんだん慣れてきたお子さん。通常レッスンでは運動機能の向上を主訴に作業療法的なレッスンを行っています。
お子さんにとってはいつものアリーナなのに大人がたくさんいる。池谷先生がいない。かなりの緊張だったと思います。
学生達と挨拶をした後にレッスン開始。
「準備体操で壁を登ろう!」
左下の鈴を鳴らすのが課題。頑張って上には登ったものの平行移動が出来ません。
「一度降りてみる?」
「うん」
降りるほうが時間が当然かかるのですが、「もう一度やってみる」と果敢に攻めるお子さん。
20分ほどで鈴を鳴らし課題はクリア。この間、アドバイスはするものの学生達が手を出して補助をすることはありませんでした。
時間がかかるとどうしても次の事が気になり、課題を与えてながらも手伝ったり削除したがるものですが、子どもの可能性を引き出すために待つことの重要性もレッスンの中では必要です。
今回担当だった学生は子どもを可能性を信じて待つことが出来ました。教えることよりもこれが実は一番難しいのです。
ちなみにこの会員様。ウォールを登りきったことは今回が初めてで、お母様も感動しておられました。それを知った池谷が次の日の個人レッスンで登らせたら中腹で止まってしまったようです。
知らない大人の中でかなり緊張していたのでしょうね。