センソリー ニーズ
感覚統合療育の手引きによく出てくる言葉で「センソリー ニーズ(sensory needs)」があります。
sensory=感覚 needs=要求
人間には受け入れてもよいかと思える感覚、好きな感覚があり、それをすることで落ち着く事ができます。それを「センソリー ニーズ」といいます。
療育では、感覚的な欲求を満たせるあそびを取り入れ、子どもの発達に不可欠な感覚入力を体で受け取れるあそびが必要です。
一番わかりやすい例は「おもちゃあそび」で、未熟さや苦手な感覚を楽しさの中で育む事ができます。
暖かい⇔冷たい 固い⇔柔らかい 荒い⇔なめらか 濡れた⇔乾いた 重い⇔軽い 粘性⇔弾性 などの触覚刺激を、身近な素材(水・土・小麦粉・粘土・絵の具・砂・・・。)などで経験する事も、子どもにとっては「センソリー ニーズ」を満たす事が多いのです。
早く言えば、ストレスに対して好きな行動をとることで、脳が覚醒し集中できるあそびということです。
楽しくあそぶ為のポイントとして
1.あそびはあそび感覚で。(楽しくあそんでいる時は、脳は最適な状態となり、発達を促します。)
2.「してはいけません」と言わないですむ環境や、情緒的に安全で安心してあそべる環境の準備。(人的環境・物的環境)
3.子どもの主体的なかかわりを大切に。(柔軟なあそび心で、強制ではなく誘惑を)
4.様々な感覚を大切に。(無理やりしない。)
5.ほどよいチャレンジを。(小さな達成感の積み重ねが自信となります。)
スキップでの運動療育は「センソリー ニーズ」を紐解きながら会員様と刺激を供給しあっています。
参考文献 感覚統合療法入門講習会資料 日本感覚統合障害研究会