2007年11月15日

食育

Filed under: 子ども達との日々 — スキップ江原 @ 10:43 PM

口の中のものを飲み込むことを、嚥下(えんげ)といいます。

食べのもを口の中に入れると、舌で瞬時に右もしくは左にとりわけ、口の中で旋回運動をしながら噛み砕き、唾液と分泌させながら食道へと送り込んでいきます。

嫌いなものが口の中に入ると、ある子はそのまま飲み込んでしまったり、舌と下顎の間に入れたまま食がすすまなかったり、吐き出したりという事が見受けられます。

見た目や匂い、味、食感(舌触り)などが嫌いになる直接原因となる場合がほとんどで、お母さん方は毎日酷使していかに嫌いなものを食べさせようかと必死になっている事でしょう。

幼児期の舌は味に対する経験が少ない為に、大人が美味しいと感じる刺激のものがまずく感じたり、繊維質のものが極端に嫌いだったりするようです。

目で楽しむ事からスタートして、食べる事が楽しい! と感じさせる食卓の環境作りを演出するだけでも変化が見られるかもしれません。

偏食の多いお子さんや、滑舌の悪いお子さんなどは、口腔ケア指導や摂食指導などを行なう場合があります。

例えば、嫌いなピーマンを口の中に入れた=食べた=克服!! と、とらえがちですが、それらを噛み、舌で旋回させ、咀嚼(そしゃく)する事ではじめて「食べた」と言えるのです。

お子さんが口に入れてからの噛んだ回数、口の中のものの旋回の様子、咀嚼する時の喉の動きを観察する事で改善へのきっかけがつかめたり、歯磨きの仕上げをする際にブラシの毛先を舌や頬の内側に刺激を与える事で、食を促す事ができる事もあります。

食への問題が毎日報道されている中で、いい品質の素材を選び、1日1品目を摂取する事に努めつつ、お子さんの嚥下にも気を配りながら楽しい食卓を築いてください。

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