2010年1月8日

村道場になりうる種目とそうでない種目

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

「スキップとタイアップをしてバレーボールのクラブチームを作りたい」という方から問合せメールを頂き、電話で30分ほど話をしました。

大手同業ですと見向きももしない問い合わせでしょうが、話を聞いてみるとバレーボールに対する熱くは強くコーチとしての経歴も十分あるようです。

が、少年団で地域のお父さんお母さんらがボランティアで教える印象の強い種目にとって、有料でチームを作るには、監督やコーチがかなりの著名人かプロ養成機関ではないと、よほどの事がない限り人は集まりにくく、仮に集まったとしても同学年でチームを編成するのは難しいと伝えました。

営利目的で体育館やグランドを貸してくれる施設も多くないのも現状で、貸し出し許可が出たとしても通常使用の10倍くらいは当たり前にかかるので、室内スポーツは施設面からも展開がしにくいのが現状です。

剣道や柔道は未だ師範代が昔ながらの村道場で営んでいるケースもありますし、フィギュアスケートや体操競技などの特化した種目、テニスやスキーなどの趣味を兼ねた生涯スポーツ、サッカーや野球・水泳などのポピュラーなスポーツは、施設さえ整っていれば有料で営みやすいスポーツではあります。

NPO法人や一部クラブチームとしてバレーボールやバスケットボールを有料で行っている団体もあるとは思いますが、地域性やチームの方向性などの面からもニーズを得られるまでには十分な時間が必要でしょう。

その方には費用対効果の面から難しいとお伝えはしましたが、逆にバレーのクラブチームは少ないケースだけに、ヒットすると大きい市場になるかもしれません。

私の努力不足で申し訳ございませんが、ぜひ村道場を作り上げてほしいものです。



2009年12月15日

小学生のスポーツ事情

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

先日の岐阜地区スポーツ少年団指導者研修会で受講された先生方と何人かに話を聞いたところ、各種目において団員(小学生)の受け入れ年齢が1年生まで下がってきているようです。

少子化に伴い同学年でのチーム編成が難しいことや、3年生以上での縦割りチームでも人数が集まらないようです。

低学年から育てて高学年になったら即戦力で起用する。理想な構図ですが、1・2年ではまだまだスポーツの本質がわからずに、上手くプレーもできません。なにより「あそび力」が身につきはじめる基礎の時期に特化した応用は無理な話です。

低学年でも楽しくできそうなローカルルールの設定。
例えば野球でしたらテニスラケットで打ったり、空振りは3つまでOKなど。
剣道でも防具をつけなくても安全なチャンバラ要素の採用。
バスケットならトラベリングやダブルドリブルは何度でもOK。など。

まずはやった気になることが重要です。心から楽しめばハンディがあるお子さんでも平等に楽しめます。

そのルールには難しい取り決めはナシ。そこに監督の罵声やパワハラは一切ナシ。

終わった後に「楽しかった」とみんなが常に言う環境設定をすれば、長続きもします。

子ども達のスポーツ事情は、地域・種目などで様々でしょうし、高学年になってから始める方や、種目を変えて今からやり直しというお子さんもいるでしょう。
低学年に限らず、初心者が楽しめるチーム作りを指導者が目指してほしいと思います。



2009年12月14日

勝ちにこだわるが故の崩壊

Filed under: 「スラムダンク」から学ぶ,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

金平監督率いる豊玉高校バスケット部は、北野 前監督からチームを引き継ぐも、ディフェンス重視のチームに作り変え、選手との温度差が高まってしまう。

南や岸本は北野監督のプレースタイル 「オフェンス・ディフェンス」 に憧れて豊玉高校に入学しバスケットボール部に入部したが、現実は学園サイドの勝ちの低迷による北野監督の更迭で好きなプレースタイルのバスケットができなくなり、爆発寸前。

勝てば官軍ではあるが、勝ちにこだわり過ぎると肝心な足元が見えなくなる。選手の心理ややる気を無視した指導は監督や組織のエゴに過ぎない。

上手い選手ばかりを試合に出せば当然勝つ確率は下がる。プロなら当然のことではある。高校バスケでも同じようなことは言えるのかもしれません。が、小学校の時期に楽しいバスケを教えたいと北野監督はあえてミニバスケットの監督に成り下がった。

先日、岐阜県スポーツ少年団の指導者研修会に講師で招かれ、会長と話をした。私と同じ考えであった。「小学校のスポーツで勝ちにこだわってどうするの。」

スポーツの楽しみは勝つ楽しみでもある。が、勝利が義務になると本質そのものが楽しくなくなる。

花道がバスケットにのめり込み実力をつけてきたのは、勝ちへの執念もさることながら、バスケットが好きになり、2万本の特訓で好きなシュートが思う存分打ち込めたからだと思います。

それも実は監督の戦術なのでしょうね。



2009年12月12日

平成21年度 岐阜地区スポーツ少年団連絡協議会 指導者研修会

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 6:39 PM

少年団研修 002本日、岐阜市東部コミュニティセンターにて平成21年度 岐阜地区スポーツ少年団連絡協議会 指導者研修会の講師を務めてまいりました。

岐阜市を中心に羽島・各務原・瑞穂・山県・本巣などの少年団に携わる本部長・団長・指導者の方々80名ほどが熱心に受講していました。

実技研修会の質疑応答では子ども達への指導法への難しさや昔とのギャップなど、現場ならではの悩みを聞くことができました。

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私が伝えたことはあくまでも指導法の1つにすぎず、こんな考え方もある。という選択肢にすぎませんが、現場指導の先生方が子どもの目線まで下がって一緒に考えるきっかけとなれば幸いです。

岐阜地区スポーツ少年団連絡協議会 事務局の先生におかれましては、準備から当日の運営に至るまで大変お世話になり心より感謝申し上げます。



2009年11月27日

成績を上げるための要素

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

プロの選手はとくに、成績が低迷してきた時には今までのやり方を温めつつも新しいやり方や手法を導入しなければならない。

新しいやり方、とくにフォームの改造や意識改革は選手にとってある意味ハイリスクであろう。

本当にこれで結果が出るのだろうか? さらに低調にならないだろうか? それより何より今まで染みついたものが簡単に変わるのだろうか? 

指揮者が変われば戦術が変わる。勝つためにはそれに沿って行わなければならない。そのためには順応できる選手でなければならない。

我流では限界があり、癖がつく前にレクチャーを受けた方がよい場合が多くある。レクチャーを受けていたとしても常に微妙な改造が必要であろう。

トップアスリートの中で、指揮者に対して「素直」になれる選手がオリンピックでメダルを取れやすいそうだ。

ひねくれた私が言うのもなんですが、勉強も運動も社会でも成績を上げるための最大要素は「素直さ」なのでしょうね。



2009年11月25日

人の意見から自分を知る

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:58 PM

この仕事をしていると、時として自分がやっていることが「絶対」と思ってしまうことがある。

しかしながら世の中に絶対があるわけはなく、私が教えていることが絶対ではないことに気付かせてくれる「メシア」の存在が必要である。

下でぶら下っていた時は上司がよく叱ってくれたものですが、起業したら指摘をしてくれる人がいないのではないかと思っていました。が、この1年で更なる「メシア」が本当に多く現れました。

実は本日、スキップが入居している旧・本陣小学校の月に1度のより合いがあり、その時間をお借りして新事業のプレゼンをさせていただきました。

あそびやプレジャートレーニングの理論を体験していただき、それについての意見を頂く。

ほとんどダメだしでした。しかし、入居者の方々も多方面のスペシャリスト。着眼点が私より肥えており、よい意見をたくさん頂きました。

真剣に考えてくださり意見を述べてくださる人たちがいることに、本当に感謝です。

皆さんの回りに、真剣に物事について意見を言ってくれる人がいたとしたら、皆さんは幸せです。



2009年11月9日

怪我

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:44 PM

子どもにケガはつきもの。転んで膝っ小僧を擦りむいたり引っかかれたりと毎日生傷が絶えないことでしょう。

成長につれて転ぶ・打つなどのケガも少なくなってきますが、スポーツを行う上で筋肉痛・成長痛。アスリートになると肉離れや靭帯断絶など思わぬ事故があるのも現状です。

レッスン中に考えられる事故で一番可能性が高いのが、できない物事ができるようになった時。コツをつかんだ達成感やできた時の満足感から繰り返し行うと、気を緩めて事故につながるケースが多くあります。

勝負でも「勝った」と思った瞬間に足元をすくわれて大ケガをした事例に度々遭遇しています。

「怪我」=我に怪しい 

大ケガの発端は自分に潜んでいるのかもしれませんので、物事は最後まで気を緩めないように。



2009年11月4日

引き付ける

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

今回、希望者6名には少し自費負担をしてもらい私とカミさんは自費負担で、3泊5日のHawaii研修をしてきました。

Hawaiiを選んだ理由としては慰労もあるのですが、「先生」と呼ばれている自分達が如何に小さいかを知り、指導者として人をひきつけるために何が必要かを考え、工夫し、実行する。人に喜んでもらい感動してもらう。

そのために10月31日を選びました。

アメリカでは、ハロウィン。

31 Hawaii 026みんなこの瞬間までお互いが何に変装するか、全くのオフレコ。池谷西村に関しては1ヶ月も前から自分で用意をしたそうです。

私も1ヶ月間密かに練習をしました。

ホテルのロビーで記念撮影後、メインストリートであるカラカウア通りへ。

仮装をした人たち、それを見て写真を撮る人たち、警官たち、日本人、アメリカ人、中国人、韓国人、黄色人、白人、黒人、ご老人、子ども、男の方、女の方。

ここではみんなが1つの思い。

収穫を祝い楽しむ。

収穫祭というよりは、飴をもらい仮装をするお祭りといったイメージが強く、正直我々もそちらが目的ですが、この賑わいの中で人と人とのふれあいや言葉を越えた出会いを学びとして、ここで得た感動を普段のレッスンに如何に子ども達に教えるかを、スタッフ1人1人が考えてくれる切っ掛けであればと思います。

我々は「体育家庭教師」である前に「あそび指導者」でなければならないと、常に考えているからこその楽しくもあり学びが多い研修でした。



2009年10月29日

悩み相談室

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:54 PM

1年を通じて良くありますが、運動会が終わったからでしょうかここ最近は特に多く、メールでの相談を受けます。

入会なされている会員様。レッスンを受けようか迷っている方。アドバイスだけでもと連絡を下さる方。幼稚園・保育園の関係者などなど。

お子さんのあそびや運動への悩み、接し方、発達相談など、答えれる範囲内でお答え致します。100%全てが正しいわけではなく、私の意見も1つの選択肢として捉えてください。

昼夜にこだわらず連絡を頂ければできるだけ迅速にお答えを返信しますが、私も人間ですので夜中は流石に就寝します。確認ができ次第となってしまうことをお許し下さい。

先生と呼ばれている人がいくらお子さんに100%の全力を注いでも、お父さんやお母さんの1割にも満たないのです。それだけご家族の微笑やハグ・声やしぐさにはお子さんへの影響力があります。

故にご家族がしっかりと愛情を注いであげて下さい。

私はヒントしか教えることはできませんから。



2009年10月7日

事故から学ぶ

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 10:36 PM

レッスンにおいて子どもに怪我をさせたり事故がおきてはなりません。しかしながら「絶対」という言葉は存在せず、大なり小なり事故や怪我は起きてしまいます。

個人レッスンではマンツーマンであるが故に可能性は低いものの、0ではありません。私も指導者として1年目の20の時に跳び箱で骨折をさせた経験があり、去年もレッスン中に腕を骨折させてしまいました。

怪我をさせたくて補助をしているのでは決してないのですが、予期せぬ行動や気の緩みから突如としてその時はやってきます。

我々指導者は「先生」と呼ばれるが故に「ティーチャー」であり「コーチャー」でもあり、時には「ドクター」でもないといけません。簡単の応急処置はもちろんの事、場合によっては救急車の要請や気道確保などの蘇生もしなければならないかもしれません。

でき得るならばこのような経験はしない方がよいのですが、知らないよりは知っておいた方が、やらないよりはやった方が良く、経験ではなく判断が必要とされます。

組織である以上、報告・連絡・相談の「報・連・相」をいち早く行い、的確な判断で対処できることがプロとして求められる要素の1つでもあります。

私のカミさんは看護士で、看護私は実習単位の1つとして保育園・幼稚園での教育実習が必修でしたが、保育私を卒業した私は逆に病院での実習はありませんでした。

学べることなら医療の現場での経験も必要なのではないかと思う今日この頃ですが、現場での事故から次回は過ちがないように学ぶ姿勢が大切です。



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