2017年3月24日

電子黒板

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 8:19 AM

パワーポイントに入力された資料をプロジェクターを使って進行する講演会が多くなってきており、私も講演依頼がある時はよく使用しています。

教育機関でもタブレット端末で授業を進める時代となりつつあり、将来的には黒板がすべて電子黒板に、教科書がすべてタブレット端末になっていくと思います。

手が黒くなるまで漢字を書き、間違えたら消ゴムで消す。こういう時代光景も限られた授業でしか見られなくなるのでしょう。

クイズ番組ではよく大きな画面に回答が出て、正解すると背景の色が変わる。第三者が見ても見て楽しい演出です。

林修先生監修のクイズ番組や、高学歴芸能人が10人1チームで問題を解いていくクイズ番組など、制限時間内でプレッシャーを感じながら回答していく番組では、解っていても答えがでない。正解した時に『なるほど!』『この人賢い!』というスリルと感動が視聴者を釘付けにします。

学校もこの際クイズ番組を見習い、電子端末を駆使して面白おかしく進行し、時おり解説を入れる事で理解させる授業の仕方が、受ける側も食いつくのでは?と思います。

既に採用されていたら私が無知です。スミマセン。



2017年3月16日

坂道コロコロ

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:56 AM

未就園児親子体操、今回のテーマは『転がす』

転がす先に何があるか?  転がすと何処へ行くか?  転がしたらどう変化するか?

そんな不思議観がある遊びは何時間でも遊びに集中でき、飽きがきません。

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ボールの行方を追う(追視)。転がす時の力加減。掴んだり離したりする。

これらの繰り返しを十分行うことでボールゲームの基礎ができ、野球やサッカーなどの応用に繋がっていきます。

ご自宅でも是非コロコロ装置を御堪能ください。

 

 



2017年3月1日

GWT

Filed under: プレジャーアリーナ,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 6:44 PM

本日開催された 運動療育指導員研修 は 『今日から使える集団遊び実践研修』 と題して、GWT(グループワークトレーニング)を行いました。

年齢・性別・力加減・上下関係。全て関係なく、みんなで力と知恵を合わせて協力する。『チームビルディング』にも精通するあそびです。

今回の研修は私達も学ぶ立場であり、スタッフらも 『教える』 ための試練を与えました。

まずはえっぱらプロデュース。

戸井を使ってピンポン玉を転がしていきます。長い戸井もあれば短い戸井もありますが、みんなが先回りしてコースを作り・・・、

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ゴールはお風呂の椅子の穴にうまく入るかな?

戸井の上での玉のバランスや速さを如何にコントロールしながら傾けるか。皆さん優秀でした。
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次は林(達也先生)プロデュース。

ノーボイスで右から誕生日の早い人順に並び替えをします。

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身振り手振り、時には口パクで自分の誕生日を表現していました。言葉が如何に簡単であり且つ重要な伝達ツールであるかが再認識できます。

続いて末光(ミツ先生)プロデュース。

限られたクッションを使って離れた目的地まで床に落ちずに民族大移動。足で動かしたりクッションごと移動はNG。

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適切な指示ができるでしょうか?

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ま~中にはこんな方も。ご苦労様。

まずは指導者や構成員が楽しめること。更には子ども達に置き換えた時にできるレベルを考えること。できるだろうと思っていても子ども達には難しいことが多々あり、失敗経験が先になってしまうと動いてはくれません。

今日の研修を持ち帰って明日からのサービスに役立てて下さい。



2016年11月16日

輝く瞬間

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 10:18 PM

月に1度開催される運動療育指導者研修。今月のテーマは冬休み直前コマ回し。

巧緻性(器用さ)・集中力・忍耐力を養います。

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毎年スキップがレッスンで行っている、皿やキャップの中でのコマ回しを挑戦していただきました。初挑戦の方々がほとんど。巻くのも初めて。回すのも初めて。回った瞬間の歓喜。子どものように輝く瞬間です。

回せるようになれば欲が出るのが子供心。そこでお皿やキャップに挑戦。ここで人間の本性が現れだします。

狙った器に入らない。イライラ。

基本を忘れてコマが回らない。イライラ。

他人の結果が気になる。イライラ。

集中力と忍耐力が試されます。これは大人も子どもも同じで、トップでなくとも最下位は避けたい。一番でなくともこの人には負けたくない。という意識が自ずと生まれてきます。出来ない事に折れたり先を越される事にイラだったりして遊びを放棄するパターンが想像できますが、ごく稀に他人の行動は無関係に最後までやりきらないと終われない子もいます。

そんな性格・個性が確認できるのもコマ回しの狙いです。

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こんなところでも回せてしまいます。是非事業所で挑戦してみてください。コマの注文は是非スキップまで。



2016年10月28日

あそびの中で神経を研ぎ澄ます

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 10:10 PM

運動療育指導員講習ネタ  その2

微細運動が大好きなお子さん向けにドミノ倒しに挑戦して頂きました。

ルールはいたってシンプル。どこで誰がどのように並べてもかまいませんが、最終的には全てのピースを並べて一本の線にする。

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自分ひとりで並べている箇所については失敗をしたとしても自分自身を責めればいいのですが、友達の路線とつなげ合わせた瞬間から信頼関係となります。万一倒してしまった場合はお互いがギクシャクしかねません。

そこがねらい。

並べる間隔・積み木から手を離す時の金緊張・他人のルートも意識しながら道を描いていく想像力・・・。これらもあそびから培われていく社会性と考えます。

子どもと違い短時間で並び終えましたが、成功するかは神のみぞ知る。歓喜か?はてまた ため息か?

参加された方からのコメントをお待ちしております。



2016年10月27日

簡単そうな事だからわからない

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 12:45 PM

弊社で月1回開催される 『運動療育指導者講習』。今月は自閉症スペクトラムの傾向が強い子が得意そうな項目に挑戦していただきました。

私が学生時代に電車お宅で、お年玉を夏休みに当て込んで2週間ほど北海道や九州を1人で旅した経験があります。超学生・高校生の時分でしたので今では考えられないかもしれませんが、よく親も許可してくれたものだと感謝しています。

そんな電車お宅だった私が得したことといえば、都道府県や県庁所在地・旧国名が楽しみの中で覚えられたこと。更には数学嫌いだった私に光がさしたのがダイアグラム。距離÷時間=速さ などという訳のわからない数式を時刻表を線にしたゴチャゴチャの表に出会った瞬間に虜になりました。

そんな、学校では形式上でしか教えてくれない授業とのつじつまが合うことで勉強にも興味がわいてくるという実体験から、数字や地名に強いと思われる自閉傾向のお子さんの得意と思われる白地図に挑戦して頂きました。

小集団で考えるペーパー問題。都道府県と県庁所在地を埋めていきます。

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ルールは隣のチームのカンニングあり。制限時間は大体30分程度。

天気予報でおなじみの日本地図。ただ漠然と眺めていますが47都道府県と県庁所在地を埋めるとなると皆一苦労。隣のチームが間違っているとも知らず書き込んで満足しているチームもあり、私の中で大爆笑。

住んでいる地域のことはわかっているのですが、九州・四国・関東・東北の名前と場所が一致しません。

例えば事業所で世界地図やアルファベット・五十音・掛け算九九などの表を張っておいたとしても、興味を持つのは宿題の時間か貼った2~3日だけで、それ以降はオブジェと化して誰も見ることはなくなると思います。それは大人も子どもも同じこと。覚えようとして貼り付けるのではなく興味を持たせる掲示の仕方を私たちが如何に演出していくかが無理なく覚えさせる秘訣です。

例えば週替わりに掲示場所を変えてみる。行った事のある都道府県をマークさせてみる。国旗や英語のカルタ取りあそびをしてみる。等身大の人型を模造紙に描いてその部位を漢字や英語で書き込ませる。などなど。

遊びながら学ばせる。わかっているようでなかなかできない。簡単そうな事だからわからない。

一度実践してみて下さい。

白地図や四字熟語などの無料ダウンロードはこちら ⇒ http://happylilac.net/ ちびむすドリル



2016年10月5日

保育に対する意識の高さ

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:04 PM

幼稚園の先生に教えてもらい100均で買ってきました。

『ふりふりのり巻き』

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ご飯を詰めて海苔を差し込み、上下に振るだけでのり巻きができます。

「手首を振れば、縄跳びや鉄棒が上手くなるんですよね。おかわりも進み園児達は喜んでやっています。」

鉄棒や縄跳びを上手くさせるために違う遊びに置き換える。子どもは楽しい。それは大人達の思い通り。一石二鳥。

この商品を100円で開発したメーカーも脱帽だが、先生達の着眼点にも脱帽。

サー皆さん。100均へ急げっ。



2016年9月19日

気づかせる

Filed under: ちょっといい話,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:25 AM

移動中のラジオでアナウンサーと学者(?)さんが ひきこもり についての視聴者からの相談をしていました。

「小学生の子どもがいますが閉じこもってしまい家から出ようとしません。どうすればいいですか?」

「自ずと家から出たくなるまで待つほかありません。しかしながら外には天敵(いじめる友達・会社の上司など)がいるから家が一番の安全エリア。お父さん・お母さんが旅行や買い物などに行ってとにかく楽しかった事を毎日のように子どもの前で話しをする。とても嬉しそうに。外は楽しいところ と 子ども心に火をつけて下さい。」

北風と太陽 のように押したり引いたりするのではなく、本人に自発的に行動させるように誘導する。体育も同じことで、『できないから習わせる』 という親の、子に対する思いもわかりますが、『プールってこんなに楽しいの?』 『跳び箱ってこんなに簡単なの?』 と思わせる演出が好きになる近道です。

ラジオの結びに 「家の事情で引越しを余儀なくされ個人の部屋がなくなった青年がその次の日から働き出したという事例もあります。」

帰る場所がない。というのも究極の誘導ですが、楽しさに気づかせる事が子ども達には必要です。経験値が大人より少ないのですから。



2016年9月16日

教える側の姿

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:39 AM

今の時代は便利なもので、モバイル1つを持っているだけで欲しい情報も欲しくない情報も勝手に入ってきます。(その情報を全て真実と捉え思い込むのも危険ですけどね)

私はビジネスツールとしてFACEBOOKをやっています。このブログも更新と同時に添付したり、キャンプなどのイベント情報もホームページと共にSNSで発信しています。

そんなネットワークにたまたまご紹介頂いた神社の宮司さんがアップされたお言葉をちょっと拝借しました。

平凡な教師は言って聞かせる

良い教師は説明する

優秀な教師はやって見せる

最高の教師は子供の心に火をつける

私達指導者は親御さんの依頼に基づき、子ども達のその時の運動能力と興味(総称して あそび力)をうかがいながら徐々にステップアップし、最終的にはできなかったことができるようにしています。

言って聞かせるというよりはやって見せたほうが子どもも大人もわかりやすく、さらに時には一緒に、時には手をとりながら、付き合って行う事で、言葉や視覚だけでなく肌で感じる体からの受動も習得の近道と考えます。

子供心に火をつけれるかは実は指導者の感性で、教えることは誰でもできますがその子にとってスーパーヒーロー・スーパーヒロインになれるかどうか。それは経験や訓練だけではなかなか備わるものではありません。

子ども達に憧れを持たせ、次までにできたところを見せてやろうと気体を持たせ、こんな大人に慣れたらいいなという光を放つ。

教える側の姿って、むしろそこのような気がします。



2016年9月13日

教える側から子どもを見る

Filed under: プレジャートレーニング,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 10:20 AM

月に1回、弊社プレジャーアリーナで開催される、一社)障がい児成長支援協会主催 『運動療育指導者講習会』。

今月のテーマは 『誰もができるようになる縄跳び指導のポイント』

なわとびは単純のようで非常に難しい。その要因に ①リズムが整わない ②縄が回りきらない(腕が回りきらない) ③縄を回す運動と跳躍運動が同時ではない ④単純に面白くない(これは私の少年時代)

子ども達の体育レッスンでは必ずといっていいほど縄を持たずに地面において前後や左右にジャンプをさせます。何回も。次に長縄跳びをまっすぐに伸ばし、ケンパやサイドジャンプを行います。何回も。

何度も行うことによってリズムを整えます。

教える立場って、なぜその子がつまづくのか?を考えて掘り下げてあげないと子どもがかわいそうなんです。指導者は「先生が教えているのになぜできないの?」と勝手にイライラしている。運動を初めて覚えようとしている時こそ先生と生徒は上下関係ではダメなのではないかとつくづく思います。

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画像は、同じ場所でリズムよくジャンプをする模擬シミュレーション。ウレタンの棒が左右に動くのをつまづかずにジャンプします。同じ場所で上に跳べば正解ですが、大人でさえ棒を避けようと左右に跳んでしまいます。視覚野が働きすぎなのです。

教えればみんなわかる。授業を進めればみんながついてくる。大きな間違いで、話を聞いていない子もいれば解っていないのにうなづく子もいるでしょう。先生は教えた気になってその場は満足している。しかし、点数が低かったり教えた通りにできなかったりするとヒステリックになる。

子どもの身になっていないからである。

できるまでやらせるのも1つの方法ですが、わかりやすく設定をしてあげ一緒になって付き合う。つまづいたらもっと掘り下げる。

これができたら子どもは幸せ。指導者合格。



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