2016年10月27日

簡単そうな事だからわからない

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 12:45 PM

弊社で月1回開催される 『運動療育指導者講習』。今月は自閉症スペクトラムの傾向が強い子が得意そうな項目に挑戦していただきました。

私が学生時代に電車お宅で、お年玉を夏休みに当て込んで2週間ほど北海道や九州を1人で旅した経験があります。超学生・高校生の時分でしたので今では考えられないかもしれませんが、よく親も許可してくれたものだと感謝しています。

そんな電車お宅だった私が得したことといえば、都道府県や県庁所在地・旧国名が楽しみの中で覚えられたこと。更には数学嫌いだった私に光がさしたのがダイアグラム。距離÷時間=速さ などという訳のわからない数式を時刻表を線にしたゴチャゴチャの表に出会った瞬間に虜になりました。

そんな、学校では形式上でしか教えてくれない授業とのつじつまが合うことで勉強にも興味がわいてくるという実体験から、数字や地名に強いと思われる自閉傾向のお子さんの得意と思われる白地図に挑戦して頂きました。

小集団で考えるペーパー問題。都道府県と県庁所在地を埋めていきます。

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ルールは隣のチームのカンニングあり。制限時間は大体30分程度。

天気予報でおなじみの日本地図。ただ漠然と眺めていますが47都道府県と県庁所在地を埋めるとなると皆一苦労。隣のチームが間違っているとも知らず書き込んで満足しているチームもあり、私の中で大爆笑。

住んでいる地域のことはわかっているのですが、九州・四国・関東・東北の名前と場所が一致しません。

例えば事業所で世界地図やアルファベット・五十音・掛け算九九などの表を張っておいたとしても、興味を持つのは宿題の時間か貼った2~3日だけで、それ以降はオブジェと化して誰も見ることはなくなると思います。それは大人も子どもも同じこと。覚えようとして貼り付けるのではなく興味を持たせる掲示の仕方を私たちが如何に演出していくかが無理なく覚えさせる秘訣です。

例えば週替わりに掲示場所を変えてみる。行った事のある都道府県をマークさせてみる。国旗や英語のカルタ取りあそびをしてみる。等身大の人型を模造紙に描いてその部位を漢字や英語で書き込ませる。などなど。

遊びながら学ばせる。わかっているようでなかなかできない。簡単そうな事だからわからない。

一度実践してみて下さい。

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