2020年11月17日

スモールステップにどこまで付き合えるか?

Filed under: やらなカン,わからなカン,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:24 AM

運動療育グループレッスンで、母親の希望で幼児コースに1年生が1人参加している。

彼は、おっとりとした性格。電車が好き。字はすらすら読める。ことわざや雑学もよく喋る。が、向上欲に乏しく、最近ようやく鉄棒の前回り降りを1年かけて泣きながらも1人で出来る様になった程。姿勢保持も不安定で、椅子に1分と座っていられず、寝転がっているか片腕で床を支えて横座り。幼児コースに1人だけ1年生の僕がいると言う事にもまだ気が付いてはいない様子。周りの年中児も度ある毎に指摘をする始末。

学校体育では縄跳びが始まるのを見越していち早くレッスンで取り入れているが、そんな彼なので縄跳びは絶好の遊び道具!というわけでもなく、縄の方が彼に絡まっていく始末。

支援級では前跳びを教えるだろうが、教師も人間。可能性のある子や向上意欲を感じられる子を先に熱心に教え、最後にこのようなケースの子を時間をかけて教えよう!というシナリオを立てる。が、みんなができるようになったからと言って、僕1人だけができない!と思う子ではないため、先生もついつい声を荒げる(私もたまにある事だが)。そうこうしているうちに縄跳びの単元が終わり、今年もできませんでした。という事が体育だけではなく全ての教科に言える事ではないか?とお母様と話し合った。

お母様は疲れ切っている。本人は自分のペース。

親・子ども・教師が笑顔になって初めて教育であり支援だとつくづく感じる。

縄跳びができる様になっていく子は「先生、見て見て」と必ず披露してくる。その子達を認めながらもスイッチの入っていない子にスイッチを入れ、できる様にするまで向き合う。これができる大人達が何人いてくれるのだろうか?と思ってしまう。



2020年11月4日

縄を操るって難しいのよ!

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:57 PM

縄跳びの難しさはこのブログで何度も紹介しています。

①前に回す過程で後頭部に引っかかる
②回すタイミングと跳ぶタイミングが同じになる
③その場で跳ぶ事ができない
④跳ぶリズムが安定しない

体をうまく動かす『連動感覚』が十分にでき、『リズム感覚』や『バランス感覚』が同様に備わってから、初めて道具を上手く操る『操作感覚』に突入します。

縄を鉄棒に巻きつけるあそび。巻き付く様が面白くて子ども達は何度も挑戦します。『10 回やったらジャングルジムやすべり台』などのルールを作れば喜んでやります。

このあそびから、縄跳びに必要な縄の回し方(肩や手首の動かし方)を楽しみながら習得し、同時進行でトランポリンで10 回ジャンプを行うといった『回す』と『跳ぶ』の分業を繰り返し行い、見極めがついた頃に融合させていけば高確率で出来るようになっています。

教えるってそういう事!



2020年9月29日

登る目的を明確化する

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 6:31 PM

せっかくボルダリングを作ったのに登ってくれない。それは登る魅力が薄いから。

であるならば登る目的を明確化しましょう。

ブロックをテープで3箇所固定しました。ブロックを片手に持ってここにジョイントしていきます。

片手が遮られる事によりクライミングの難易度が増します。

このようなセッティングも1ヶ月で空きがきます。それまでに違う設定を考えるのがプロの仕事。



2020年8月14日

知識・腕・口

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:15 AM

どんな職業にも言える事です。

この三拍子。1つでも欠けるたり吐出し過ぎたりすると、客が逃げます。

1人で無理ならチームで。



2020年8月6日

跳び箱の良さ

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:28 AM

昨今放課後等デイサービスで運動を取り入れる施設が増えてきていますが、体育器具が揃っているところは少ないと思います。鉄棒やマットのように収納がしやすく使い用途が多い備品もある中で、跳び箱は非常にクセモノ。置き場に困る。やたらと大きい。場所を取る。

でもこの跳び箱が療育にとっては1番成長を促してくれると考えています。

①運ぶ → バラバラにしてみんなで運ぶ。1段から外しても8段から運ばなければなりません。みんなで運ぶ事で協調性や創造性が宿ると考えています。

②積む → 『運ぶ』ともつながりますが、数字が書いていない意地悪な跳び箱だと子ども達の性格が如実に窺い知れます。運ぶ人・指示をする人・確認をする人などがいないと完成しません。几帳面な子がいたら数字の前後まで適切な指示をしてくれる事でしょう。また、最後の1段は指を挟むのではないかとついつい言葉がけや手助けをしてしまいたガチですが、その経験も必要と考える事業所でしたら子ども達の注意力も宿る事でしょう。

③入れる・狙う→ 跳び箱をバラバラにしてテニスボールを投げ入れるゲームをよくします。1人1人集中力や投力は違います。同じ目標に投げる設定と自由に狙える設定をするのもこの遊びの狙いでもあり醍醐味でもあります。

④入る → フープのように跳びながら入る事もできますが、パニックになった子にご両親の承諾を頂いた上で、積んだ8段跳び箱の中に入って気分の沈静を促す事があります。薄暗い・狭い が押し入れや布団の中のように落ち着く子もいます。

⑤登る → 指の末端を使って登る事が最重要です。手足。時には顎をも使って自分の背丈よりも高い跳び箱をよじ登る。生きる力の源です。

跳ぶことだけに執着しすぎると子ども達は反発しますが、跳び箱あそびの1つに『跳ぶ』というカテゴリーもある。と感じさせ、開脚跳びを最終目標にするためのあそびをたくさん考えて実施し、楽しませるのが運動療育です。

ご購入の際はご相談を。企画外れの物を買うと銭失いとなりますので。



2020年8月2日

6者

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 10:25 AM

教育の大先輩から、教育に携わる者として『教師五者論』がある。とアドバイスを頂きました。

https://o-kado.com/schoolteacher/reason/5teacher.html/amp

学者 役者 芸者 易者 医者

でもスキップは『6er』です。



2020年7月29日

最後の1球

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 8:22 AM

100球近いテニスボールを床にばら撒き、全てのボールをフリースローで入れる設定。


的は1m弱のフローリングマットの三角柱


最後の1球を投げる少年


ボールの奇跡を目で追う子もいれば、投げた瞬間身を伏せる子も。


外れた瞬間に1つのボールの争奪戦。まさにバスケットボール。

捕った者に投げる権利がある。投げたければ捕る努力をする。球技とはそういうものです。

順番に権利を与えるのも良いですが、学校体育で球技を教える以上、このような争いも必要です。

100球入れるのに20分もの時間を費やし集中して投げ切る事ができました。



2020年7月28日

説明は見る

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:21 PM
  1. 本日のテーマは『説明はしません』

言葉で一切説明ナシ。ホワイトボードの説明図を読み取り、理解した上で行動に移す。

集会を把握しないと休憩も出来ない。

わからない時に聞くのはOK。

見て理解。解らなければ聞いて理解。

運動をもって社会を学ぶ。これが運動療育レッスン方。

 



2020年5月2日

5月がお得です

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:54 AM

こんな渦中で講師依頼をする方はまずいないでしょうが、5月も引き続きキャンセルを多く頂いてしまいました。

運動あそびの講演講師はいかがですか?

講師料、講演料。著名人に比べたら安いものの、良い金額です。

子ども達と向かい合ってきた実績から、あそびのノウハウ・ご家庭での向き合い方・スタッフの方々に対する指導法・などなど、日程が合えばすぐに飛んでいけます。

三密にならないように人数限定で、その他の保護者はビデオ配信で子育て講座。という問い合わせも来ました。

今日の明日でもOKです。(離党を除く)

是非ご検討下さい。



2020年2月14日

奢ったり譲ったりしてはいけない

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 1:32 AM

運動療育グループレッスンの親御さんとの会話で、大概の保育士が時間に迫られたり面倒臭くなると、諦めてしまうという話になりました。

例えば時間が迫ってくるに従って「続きは明日ね」と言って達成させぬまま打ち切ったり、泣いてゴネだすと「もうやめましょう」と言って終わってしまうことが多々あるそうです。

泣いたモン勝ちと思わせてしまうとそれが横行してしまいます。

泣いたけどやらされた。この人はちょっと手強い。と譲らない奢らない態度を時にはとらないと、子どもの思惑通りになってしまい結果さらに面倒臭い保育になってしまいます。

子どものためにちょっとだけ鬼になる。悪役が演じられれば良い保育士。良い教育者だと思います。



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