2013年3月14日

良い物を追求する

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 6:41 PM

1年ぶりに訪問した保育園の園長先生と外部講師についての話となりました。

ほとんどの幼稚園・保育園が体育指導派遣会社と契約をしていると思いますが、技術の向上やカリキュラムの消化ばかりを追求するがあまり、子ども達が本当に楽しい事や憧れている事が欠落してしまっているのではないだろうか。

英会話の先生・リトミックの先生・ダンスの先生・様々な外部講師と契約することで園の特色をPRできるのも園としての売りで、私立の園は園児募集に一役買っています。が、契約金額の少なさや営業トークに踊らされて、保育を知らない講師が「教えに来るだけ」というのも現状のようです。

物で例えるならば、100均の包丁と10,000円の包丁。どちらも物を切ることが出来ますが、その本質が解るのは買う前ではなく使ってみてから徐々に解るのです。

子どもと接する仕事である以上成長を見届けるのは当然ですが、出来た結果と出来るまでの過程をしっかりと考えていき、「こんなことを教えてもらった」 「こんな大人になりたい」 「この先生に褒められたい」 というような子ども達の中から訴えが出てくる理想像でありたいものです。

我々もまだまだ発達途中。しかしながら悲しいかな売り上げ重視ではなく、あそびを真剣に考える集団です。(そこを理解してくれる園が少ないので契約が取れないんですけどね・・・。)



2013年3月2日

瑞穂市保育士研修会

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:54 PM

今日は岐阜県瑞穂市保育士研修会の講師を務めてまいりました。昨年は末光があそび力の実技を行いましたので、今年は子どものひきつけ方をあそびと共にお話してまいりました。

瑞穂市保育研修会  瑞穂市保育研修会

瑞穂市保育研修会  瑞穂市保育研修会

保育現場では折り紙や新聞紙・広告などを利用してお雛様やこいのぼりを作ると思いますが、私のちょっとだけ得意なバルーンを使っていろいろな動物を作って頂き、変わった事で子ども達の目がどう変わるかを体験してもらいました。

2年続けてお声をかけていただき大変感謝しております。また、粉雪が舞う中早朝より参加して頂いた保育士の皆様、お疲れ様でした。



2013年2月17日

慣れる

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:49 AM

初めてのことに対し、始めは要領もわからず覚えようとするがあまりぎこちない動きで行う作業も数をこなすうちに体が動きを覚え習慣化されていきます。それを一般的に「慣れ」といいます。

慣れ始めた時に事故は起こりやすいものですが、箸を使う。縦笛を吹く。ドリブルをする。字を書く。車を運転する・・・。生活に直結することや趣味、習い事、仕事などほとんど全ては、「基礎」→「慣れ」→「応用」の流れだと思います。

例えばアルバイトでレストランの接客をしたとします。研修期間は挨拶の仕方やオーダーの取り方など見えなければならない事ばかりでしょうが、慣れ始めると笑顔で対応できたり空いた皿を下げるなどの気配りもできるようになります。例え別の店に移転したとしてもその店の基礎だけを覚えれば慣れる為の時間はさほど必要ではないでしょう。

携帯電話もスマートフォンに移行してからはずいぶんと手間取りましたが慣れてしまえば問題ありません。

大人も子どももその「慣れ」にあそび要素が加わればもっと速く上達していきます。

全ての事柄においてまず「慣れ」は訪れます。「この仕事に慣れない」という人は、人間関係や組織に慣れていないだけのような気もします。そう考えると物事になれるためには対人関係のコミュニケーション感覚も幼児期から伸ばす必要があるのでしょうね。



2013年1月30日

愛のムチ ≠ 体罰

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:33 PM

柔道界にまたも嬉しくない報道がなされました。監督やコーチの懲罰。それもオリンピック強化選手からの告発。

指導者からすれば「金」を獲得するため、お家芸である柔道を世界に知らしめるために、選手達に檄を飛ばす。

選手の立場だと、監督を信じて日の丸を背負い厳しい練習に耐える。

でもそこにあったのは懲罰なのか愛のムチだったのか?

昨今、教育現場でも指導法の見直しが話題となっています。言葉や拳の暴力や解らせるまで苦痛を与えるしごきなどの根性論は昔話であり時代が違い過ぎます。

心技体の強い選手を育てるために自分が経験してきたプロセス以外の指導法を編み出さない限り、底辺も頂点も育ちません。

私は仕事柄、運動に苦手意識のある子ども達に体を動かすことの楽しさを教えているのですが、勉強を教えている現役の先生やスポーツを教えている指導者の皆さんは、エリートやアスリートを育てる事に対してどのような心構えをお持ちですか?

そして皆さんは今後のスポーツ指導のあり方についてどのように思われますか?



2012年12月20日

専門家だからこそわからないこともある

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:00 PM

今日訪問した保育園で、学齢に合ったあそびは必要なのか?という話になりました。先生方は毎日園児達とふれあい、日々の成長を記録にしています。園生活の中のほとんどが「あそび」に費やされているわけですが、マットや跳び箱などの器具を使うとあそびがわからなくなってしまうそうです。

跳び箱=開脚跳びはどの学齢が適当なのか? 

鉄棒=逆上がり=どの学齢から始めるのか?

答えはいつの時期でもかまいません。要するに発想の転換、固定概念の打破が我々指導者や保育士の先生方に出来るかどうかなのです。

開脚跳びや逆上がりも出来る子は年少3歳児でも出来ますが、出来ない子は小学校に上がっても出来ずに不安を浮かべています。でも、跳び箱を使ったあそびや鉄棒を使ったあそびを考えて挑戦することで、子ども達は興味を持ちはじめます。

要するに、開脚跳びや逆上がりもその器具のあそびの1つに過ぎないのです。決してゴールやノルマではなく、あくまでも目標。とすれば子供達も喜んであそびます。

鉄棒あそび
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跳び箱あそび
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まだまだあそびはたくさんあるのですが以外にもブログにしていませんでした。出来ないことに気がついた時にあそびを掘り下げて出来ることを提供する発想を身につけて下さい。



2012年12月14日

上には上がいた!

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:53 PM

中川区 富田体育教室の

児童コースは恒例のコマ回しが登場。ただ回すだけではなく、お皿やペットボトルのキャップを床の上においてその中で回す。相当な集中力と自分に折れない忍耐力が必要です。

その脇で見学に来ていた1人のお父さん。幼児コースで先にレッスンを終えた子と共に、お兄ちゃんのレッスンを待っている間、コマを指の上で回したり綱渡りをしたりしていました。

思わず、「お父さん、教えて下さい。」

空中で投げ捨ててはダメ。 すくう様に指を出す。 実演と共にわかりやすい説明をしてくれました。

人は自分ができないことに、時にはイラつき、時には尊敬の眼差しで見ます。

私の目の前に更なる師匠が現れました。まさにスターウォーズのヨーダの様。

必死に練習せねば! 子ども達は常に行っている「成長」を怠っていたことに気付かされました。



2012年12月12日

白川町立白川北小学校

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 5:39 PM

先週末の12月8日(土)に岐阜県加茂郡白川町立白川北小学校にて親子体操を行ってきました。

 

 

初雪

この日は美濃地方でも初雪が降り高山市もうっすら雪化粧。私が初めてお邪魔する会場はいつも気象状況が不安定です・・・。

 

 

 

白川北小学校 白川北小学校

白川北小学校 白川北小学校

始めは寒い体育館も参加者の方々の熱気でポカポカとなり、親御さんも童心に返って児童と同じように大声で笑っていたのが印象的でした。アットホームな小学校からお声をかけていただけたことに感謝です。



2012年11月22日

掘り下げてみる

Filed under: やらなカン,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:12 PM

今日の幼稚園レッスン後に担任の先生から 「縄跳びはどのように教えればいいのでしょうか?」と質問がありました。

この時期の3歳児は興味のある子と無い子でできる事に開きが目立つ時期でもあります。ただ、出来ないから困っているかというと子ども達はさほどそうでもなく、親御さんや先生方の顔が何とかしなければと焦っている状態です。

たとえば縄跳び。正直言って、縄跳びそのものに何の楽しみもありません。であるならば跳ぶことに付加価値をつければ興味を持ちはじめます。 10回跳んだら座る。 ミス無く跳べたらシールがもらえる。 全員で100回跳んでみよう。 など。

では、縄跳びに興味の無い子にはどうすれば? 一見興味が無いと思われる子達はひょっとしたら跳び方がわからないのかもしれません。

大人達は 縄跳びを回しながら跳ぶと縄跳びが出来る子 という固定概念にとらわれがちです。 鉄棒や跳び箱などすべての種目において言える事ですが、それ以外のあそび方を教える事で非常に興味を示します。故に、縄跳びを跳ぶ事も縄跳びあそびの1つに過ぎないと考えてあげることが大人達の課題です。

回す事が苦手な子には長縄跳びで跳ぶ事だけに集中させる。 跳ぶ事が苦手な子には縄を持たせて鉄棒に巻きつけてあそぶ。 リズムが整わない子には縄を地面においてサイドジャンプ(ケンケンパ)をする。 結ぶ 引きずる 電車ごっこ 輪くぐり なども縄跳びあそびの1つとして教えていくことも重要です。

最終的に前跳びや後ろ跳びに発展させていくためには段階があります。できなければ取り下げてみる事も1つの手段として覚えておけば育児のイライラも少しは軽くなりますよ。



2012年10月26日

入試直前

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:25 PM

小学校受験対策としての個人レッスンも大詰め。愛知県の小学校では早いところで11月初めには1次試験が行われます。5歳児のお子さんにしてみれば人生初の受験。そして入学のためには取りこぼすことのできない1度きりの勝負です。

SKIPでできる事は、縄跳びやボールドリブルなどの想定できる課題の練習。予期せぬ課題が出た時のためのフォロー。返事の仕方。質問に対する返答の仕方。スキップやケンパなどのリズム運動などなど。

練習をしてもできない事もあるでしょうし、できた事であっても本番でうまくいくとは限りません。ただ、小学校受験ですのでできない事で振るいにかけるのではなくできない事に対しても一生懸命な姿を試験官は見ているのでは?と考えると、あきらめない心とやりきる力をレッスンで教えていきました。

入試直前。やる事をやれば後は何もせず、風邪をひかずに栄養たっぷりの愛情料理を食べて元気に後日までの日々を過ごしてほしいと思います。

朗報を待っています。



2012年10月12日

園庭の広さ と あそび力の関係

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:24 PM

今日訪問した保育園で園長先生と子どもの運動レベルについての話になり、先日園長先生が受講した研修の中で、「「園庭の広さと子どもの運動能力は比例する」と聞いてドキッとしました。」とおっしゃられました。

確かに広い園庭のほうがあそびの幅も広がりますし体力あそびには申し分ないと思いますが、一概に比例するかというとそうとも考えにくいような気もします。

現に立地的に園庭の確保が難しく屋上を園庭として認可を受けた契約園でも、逆上がりのパーセンテージは高いですし、元気にあそべています。

ただ、ボールあそびや泥んこあそび、鬼ごっこや遊具あそびに制限がある事は事実で、広い園庭を有する園のほうが有利に働きます。

要するに限られたスペースでも保育士や幼稚園教諭があそびに工夫をすることで子どもの伸び白はどこまでも高まっていくはずです。

子どもはあそびの天才。たくさんのあそび環境を研究していきましょう。



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