2012年9月10日

戦いごっこの必要性

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:32 PM

今日の保育園レッスンで園の先生から「父兄から「戦いごっこをさせないでほしい」と言われてしまったんですがどうしたら良いでしょう?」と相談を受けました。

どんな経緯で親御さんが園に対して戦いごっこの中止を訴えたのかはわかりませんが、5歳児のレッスン前に園児達にあえて戦いの話をしました。

虫や動物・鳥などは2つの理由で闘わなければならない。

1つ目は「生きていくため」。ライオンやトラなどの肉食動物、トンボやカマキリムシなどの節足昆虫、タカやワシなどの肉食鳥獣は、自分や子ども達が生き抜くために「違う種」と戦わなければならない。狙われた者達も生き抜くために逃げ切り、窮地に追い込まれた時には捨て身で攻撃をもしなければならない。

2つ目は「結婚するため」。これは「同じ種」との戦い。勝った者のみが晴れてメスと巡り合う事が出来る。

人間は理性でコントロールできるが叩き潰すや蹴り潰すは人間として失格である。 出来れば戦わないほうが良いが戦い方は知っておかなければならない。

などのような内容を子どもにわかりやすく話をした。

みんながみんな静かに、時には目を輝かせて聞き入ってくれましたが、私が話した内容が心に響いたかは未知数であり、また、このような話をして良かったかどうかは無責任ながら私にもわかりません。

でも、私自身、兄弟喧嘩ができる家族構成が減少し、身体を使ったじゃれ合いや組み合いが制限されているゲーム世代の子ども達に対し、ルールのあるあそびの中での「あらそい」には大賛成なだけに、戦いごっこの苦言は理解が出来ません。

最近のヒーロー番組はおもちゃメーカーとの癒着からか、カードや武器がやたらと高く感じるが、もしそれが苦言の根底であれば銃や剣の使用は禁止。昔の仮面ライダーのようにライダーキックを必殺技として戦ってほしい。

子ども達もごっこあそびから相手への力の強弱はわかるはず。男の子はヒーローへの憧れからいろいろな冒険をするものです。

皆さんは「戦いごっこ」についてどう思いますか?



2012年9月1日

20年のギャップ

Filed under: わからなカン,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 3:28 PM

以前、私と20年以上の歳の差がある園の先生や講師先生とよくぶつかった事があります。お互いに意見は正論。しかし、年の功というか頑固というか、御老体の先生方の意見が絶対となってしまうケースばかりでした。

20歳も歳の差があれば当然生きてきた時代が違い、考え方や経験値もはるかに違います。先生方に気に入られようとした時期もありました。気を配り目を配りとにかく物事がうまくいくようにと脂汗を流した時期もありました。

そんな雰囲気でのつき合いですから、そこから学んだ事が多く生かされている反面、その時は苦痛で仕方がありませんでした。結局、意見の食い違いから離れざるを得なくなった大先輩達が多くいます。

彼らから学んだこと。いわゆる反面教師。同じ事を20歳前の時代に戻っていては誰も私に寄り付かなくなるでしょう。彼らの意見を尊重し、学べることは学ぶ。若い意見が出し合える環境を作ってやる。しかしながら抑えることは抑える。

当然、私と学生スタッフの生きてきた時代は違います。それは否定ができないことです。 「できるつもり」「わかっている前提」で説明をすると、以外にも話が食い違うことが多々あります。そこで 「なぜそんなこともわからないの?」と叱ってしまう私がいたら、それは大先輩と同じになってしまいます。

若者は今を一生懸命に頑張っています。私も今を一生懸命に生きています。しかしながら違う時代を生きてきた以上、経験値の少ない下の者が上を者を理解する以上に、経験豊富な上の者が下の考えを理解してやらないと共存はありえません。(理解しても共存は難しいんですけどね。)

今回、東海学園大学の3年生と3日間の合宿に同行しましたが、明らかに私とノリが違います。そののりに入っていくか否かは私が決めることで、そのノリに入れてもらえるか否かは普段の彼らに対する私の接し方だと思います。

20年のギャップを理解してうまく付き合った者勝ちのような気もします。



2012年7月16日

いじめについて考える

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 12:26 PM

カミさんとの話の中で「歩く」について考えさせらる内容がありました。

歩くことができた! 階段を上っている! 子どもの成長は見ていて楽しいもので毎日何かの変化があります。でも、ただそれができたからゴールではなくて、あくまでも人間の成長過程においての通過点、むしろスタートなのかもしれません。

小学校に就学し憧れのランドセルを背負って登校する。空のランドセルは背負ったことがあっても実際はその中に教科書やノートなどでかなりの重さになります。その状態で数学年はなれたお兄さんお姉さんと同じスピードでついて行く。歩道橋に差しかかり階段上りはできるのだけれど左右交互に1段ずつ上がることがままならず通学段との差が出てしまう。学校との距離が遠ければ当然歩き続けることは困難で途中で休憩をしてしまう。

それを理解してくれる人的環境ならいいのだが、「早くしろ」「そんな叱り方しかできないのか?」などと言われれば登校したくもなくなるものです。

大津市で1人の少年の死をめぐって毎日のように報道されています。子ども達は親に迷惑をかけまいと食事時や憩いの時間に無理をして気丈に振舞う傾向にあります。だからが故に家庭内では子供同士の出来事に見落としと考えられます。

家庭では見ることのできないお子さんの姿を授業参観などの設定された場所以外で確認することも大切です。

些細なしぐさやちょっとした行動が子ども達にとっては大きな悩みになりえる事を社会全体が意識しなければなりません。手遅れにならない前にシグナルをキャッチしてあげてください。



2012年6月5日

原因の起源

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 6:18 PM

個人レッスンの会員様から問合せの連絡がありました。「どうやら子どもは発達障がいではないそうです。」と、明るい口調で話されました。

言語の獲得はスムーズだったものの、就寝する時も少しの物音や動きで起きてしまったそうで、もしかしたらと思い保健センターに相談したところ、発達に遅れがあるのではと言われ、1年間訓練を受けていたそうです。スキップに入会したのは今年になってからで、まだ4ヶ月目ですが、ひっかかりに時間がかかるものの習得は早く運動面・あそび力から見て遅れているとは感じられませんでした。むしろ毎回楽しそうにあそんでいます。

ある日、保健センターの方から「健常ですよ」と言われたらしく、その原因を辿る事となったそうです。どうやら夫婦間にいざこざがあったらしく、それでお子さんが発達障がいに似た行動や習慣をしていたのでは?という事のようです。

子どもは小さな眼でしっかりキャッチしています。時には大人さえ気づかないような事までやり抜く力があります。何故なら大人は過去の経験から、見た情報も必要か不必要かをふるい分けているのです。しかし子どもは毎日のように情報収集をしようと必死になっています。だから良い事も悪い事も学習していくのです。

実際に口論などは見ていなくても些細な表情や行動で子ども達はお父さん・お母さんに何があったかはわかっているものです。でも、子どもながらに理性が働き口に出さないだけだとしたら、副作用で話さなくなったり昼夜逆転になったりとストレス異常が起こる可能性もあります。

お母様は健常だったという事でホッとされておられ、これからも引き続き個人レッスンをお願いしますとの事でしたが、私からは、とにかくお母様が楽しい事を見つけお母様自身がまるくなる事がお子さんの成長にもつながりますよ。とお伝えしました。

家庭環境はとても大切です。子育てはステージが整って初めて1歩が踏み出せます。皆さんもまずは夫婦の絆を深めて下さいね。



2012年5月28日

相談

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:51 PM

電話での問合せが多い中、とあるお母様からの質問を受けました。

主訴は、
・名古屋からは少し遠方ですが指導者を派遣して欲しい。
・小学高学年で水泳のタイムを縮めたい。

水泳レッスンはこの時期から多く依頼が集中するカテゴリーで、スタッフを補充・養成はしていますがなかなか追いつかず、曜日によっては3月末から待っていただいている方もいますが、1日でも早く手配できるように努めています。

正直、お年頃のお子さんですので女性スタッフを出向させたいところなのですが、現在はそれも手薄で、男性スタッフでは水泳に秀でたスタッフがいますと伝えたところ、今も指導者自身水泳はやっているのか?学生でも指導力はあるのか?最後に子どもと相性が合うのか?と質問されました。

高いお金を頂いている以上、いい加減なスタッフは出向させません。が、相性と言われるとどのスタッフがお子さんと合うかは大変申し訳ございませんがやってみないとわからないのが本音です。

現に私で相性が合わず、若いスタッフで波長が合い3年以上もレッスンを続けている会員様はたくさんいます。年齢関わらずそのお子さんのレベルに合わせたレッスンに心がけてはいますが、1回のお試しパックでは正直いって相性まではわかりませんので、お客様にしてみれば適合するまで色々なスタッフとお試しレッスンするのが筋なのかもしれません。

日時・カテゴリー・男女・氏名など、要望が多ければその分、適合する指導者の幅が狭くなりますし、ご提供差し上げるまでに時間を頂くこととなります。その方が入会されるかはわかりませんが、お互いが納得できる条件で契約できるよう、弊社も努力してまいります。



2012年4月28日

ハンドルを握るということ

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:26 PM

ドライバーの皆さん。ハンドルを握るということは、自分の命だけでなく、同乗者および歩行者などの第3者の命をも守りながら移動するということを、肝に銘じて運転してください。

ここ最近、歩行者や通学団の列に車が突っ込むという痛ましい事故が連続して起こっています。

「ボーっとしていた」という理由は理由にはなりません。その一瞬で幼い命が失くれていくと思うとやり切れません。

私も毎日のようにハンドルを持つ1人です。疲れたら休む。体調が悪い時は運転しない。それに心がけて慎重な運転をお願い致します。



2012年4月27日

GWの落とし穴

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:57 PM

明日から大型連休がスタート。大企業では最大9連休だそうで海外脱出組も多いのではないでしょうか。

毎年この時期になると書いているような気がしますが、新入園・新入学されたお子様にとっては、ゴールデンウィークが落とし穴となるケースが多いのはご存知でしょうか。

新学期になってようやく園や学校の環境にもなれ、親元から離れても寂しくなくなったこの時期の長期休暇。家族と過ごす時間が多くなるのは良い事なのですが、最終日までしっかりバカンスを楽しんで次の日から登校・登園となると、子ども達の生活リズムも崩れており、
1.朝は起きれない。 2.夜は眠れない。 3.無気力になりがち。 4.親から離れられない。 などのケースが多く聞かれます。

出来ることでしたら終盤の5、6日はお子様の為にも3度の食事と就寝・起床時間に配慮をしてあげれるゆとりを与えてあげて欲しいと思います。

思い出に残る連休を過ごして下さい。



2012年3月25日

やってることが一緒ではイカン!

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:35 AM

ビジネス仲間の方のブログに、娘さんの卒業式の記事がありました。6年生ともなると校長先生や来e3?の方々の長い話にも首を動かすことなく話を聞くことができており、6年間の育みを感じるシーンだったようですが、それを見送る父兄の姿に問題ありだったようです。

祝辞の際もおしゃべりが多く、どっちが親でどっちが子どもか本末転倒です。

毎年、成人式ともなると一部の青年が取り上げられており、それに対して大人達は「大人の仲間入りをしたのだから・・・。」というが、先達がマナーとモラルを示さずに子が育つわけがありません。

私もまだまだ人間としては不十分ですが、子どもは大人以上に育っている面もあります。くれぐれも子ども達から笑われない様にしたいものです。



2011年12月4日

全てにおいて子どもは強い

Filed under: わからなカン,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:58 PM

子ども達は全てにおいて素直に反応してくれます。楽しい時は笑い、悲しい時には泣き、嫌な時にはぐずり、納得いかない時には怒る。

私が体育指導者1年目の20歳の頃、子ども達に「先生のあそび面白くない。」とよく言われた事があります。その言葉に反応してムキになった自分がいました。

子ども達は隠し事ができない生き物です。良いものは良い。嫌なものは嫌。ハッキリしています。だからが故に子ども達が心底楽しめる体育あそびとは何かを考えなければなりません。また、レッスンの仕方を身につけなければなりません。

若いスタッフがまさに当時の私の様に子ども達から学んでいます。たくさん苦労をかける事で強くたくましくなって欲しいと思います。



2011年11月27日

学校体育の全てが専門種目につながる

Filed under: わからなカン,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 3:52 PM

今年度より承っている幼稚園母体の児童サッカー教室で、私自身、前半の1/3をサッカーとは全く異なった事に費やす事が多いです。リレー、鬼ごっこ、時にはドッヂボール。

今までサッカーを真面目にやってきた子からは「前の先生はサッカーを教えてくれたのに、えっぱら先生は他の事ばかりしている。サッカーを教えて欲しい。」

当然サッカーを習っている以上、サッカーの技術や戦略を教えるのは当然の事である。ただ、全くあそんでいる訳ではない。もうSKIPの理念をわかってくださっている方は承知だと思いますが、あそびが全ての素となっています。

以上の事は全く私の考え方なので全ての子ども達に適合するわけではない事を踏まえて解釈して下さい。

放課後や土日も毎日のようにサッカーボールを使ってキックやボールリフティングを2時間以上している子がいたら私が教えている月1回90分のレッスンは合わないので、より実践的なクラブチームをお薦め致します。しかし、習い事の一環としてサッカーをしているのであれば、児童の時期は勝つ為のサッカーではなく楽しく学ぶサッカーの方が、技術面も精神面も伸びる可能性があると思います。

小学生の時からノルマの無い部活動で潰されて燃え尽きた子達をたくさん見てきているからが故にそう思うのですが、このような考え方では強くなれないのかもしれません。

1つ言えるのは、学校体育で学ぶ全ての種目が後の専門技術に全部リンクしているという事。得意不得意はあるでしょうがほとんどのアスリートはオールラウンドでこなします。

あそび = 運動の基礎 と考えられる人が多く指導者となってくれる事を願います。



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