2009年12月27日

療育研修での失敗談

Filed under: 子ども達との日々 — スキップ江原 @ 10:25 PM

6年前。スキップを起業するきっかけとなった美濃市・ひばり園に所属していた時に、姫路獨協大学の小西紀一先生を講師に、恵那市療育センターにて2日間の日程で行われた「感覚統合ミニ実践セミナー」に参加しました。

養護学校の先生や身障児歯私の大学教授・療育関係の先生方が30人ほど参加され、皆さん熱心に受講されていました。

療育センターに通っている2名のお子さんをクライアントに、1日目はセンターの先生と共に個人レッスンの風景をモニターで観察し、グループに分かれて初日のセッションの作戦会議。

2日目は実際にお子さんに対して参加者全員がアプローチをし、フィードバックや質疑応答をするといった講習でした。

私の班のクライアントは当時年長5歳児の男の子。自閉傾向が強く、高いところや走り回ることが大好きなお子さんでした。

田澤 君 016積み木でままごとをしようと考えて渡したところ、「ステーション、ステーション。」と言って箱の中に投げつけてあそんでくれません。結局彼の好きなあそびに振り回され、こちらの思惑通りには動いてくれませんでした。

フィードバックの際に「ステーション」の意味を考えたところ、ゴミの集配ステーションではないかという結論に至りました。

私はクライアントに積み木のパンを食べさせようとしていたのですが、彼はご飯を食べさせられそうになっていたのです。

見た目には「積み木」。でもそのものに興味のない時には一瞬にして「生ゴミ」になってしまうあそびの奥深さをクライアントから学びました。

大人の勝手解釈や押し付けでは子どもはあそんでくれません。子どもの心を見つめる事のできた貴重な体験でした。

未だに勉強の毎日です。

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