15歳になる迄に
6年近く通っていた会員様の親御さんから何年かぶりに電話があった。
「情緒が不安定なのでまたレッスンで落ち着きが戻るようにならないか?」
頭は凄く良いが、こだわりが強く、1度へそを曲げるとその日のレッスンは大概が終了するくらいフリーズする。
運動を伸ばすというよりも、情緒面の改善が目的であった彼も高校2年。
学校でも友達はできず、みんなを見返すためにもう勉強をしているそうだ。その為学年1番は毎回らしい。
そんなお母様に「本人が体育で困っている訳ではないので、今更レッスンを再開したところで、小学生のように遊びの延長では無く、スキップに通う目的が彼自身不必要と判断すれば来るはずがない。」「勉強で見返すというが、100点を取ったところでクラスメイトが一目置くかと言うとそうではなく、その学力が後に所得や地位に表れて初めて尊敬される。大事なのは知識の発揮の仕方(使い方)である」と厳しいアドバイスをした。
ご両親が悩んだ結果、レッスンを再開することはなく離れていった。
様々な習い事において、発達に遅れがあるお子さんに対するレッスンは、年度替わりの時期や親の都合で終了とするものではなく、むしろ社会に出ても継続しないといけないケースもある。
ましてや中高生からスタートしていてはほぼ手遅れのケースを多く見てきているだけに、怪しいと感じたら周りの目を気にせず多くの人に相談をすべきである。
その子が社会に出てからが本当の修羅場なのだから。
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