跳び箱の良さ
昨今放課後等デイサービスで運動を取り入れる施設が増えてきていますが、体育器具が揃っているところは少ないと思います。鉄棒やマットのように収納がしやすく使い用途が多い備品もある中で、跳び箱は非常にクセモノ。置き場に困る。やたらと大きい。場所を取る。
でもこの跳び箱が療育にとっては1番成長を促してくれると考えています。
①運ぶ → バラバラにしてみんなで運ぶ。1段から外しても8段から運ばなければなりません。みんなで運ぶ事で協調性や創造性が宿ると考えています。
②積む → 『運ぶ』ともつながりますが、数字が書いていない意地悪な跳び箱だと子ども達の性格が如実に窺い知れます。運ぶ人・指示をする人・確認をする人などがいないと完成しません。几帳面な子がいたら数字の前後まで適切な指示をしてくれる事でしょう。また、最後の1段は指を挟むのではないかとついつい言葉がけや手助けをしてしまいたガチですが、その経験も必要と考える事業所でしたら子ども達の注意力も宿る事でしょう。
③入れる・狙う→ 跳び箱をバラバラにしてテニスボールを投げ入れるゲームをよくします。1人1人集中力や投力は違います。同じ目標に投げる設定と自由に狙える設定をするのもこの遊びの狙いでもあり醍醐味でもあります。
④入る → フープのように跳びながら入る事もできますが、パニックになった子にご両親の承諾を頂いた上で、積んだ8段跳び箱の中に入って気分の沈静を促す事があります。薄暗い・狭い が押し入れや布団の中のように落ち着く子もいます。
⑤登る → 指の末端を使って登る事が最重要です。手足。時には顎をも使って自分の背丈よりも高い跳び箱をよじ登る。生きる力の源です。
跳ぶことだけに執着しすぎると子ども達は反発しますが、跳び箱あそびの1つに『跳ぶ』というカテゴリーもある。と感じさせ、開脚跳びを最終目標にするためのあそびをたくさん考えて実施し、楽しませるのが運動療育です。
ご購入の際はご相談を。企画外れの物を買うと銭失いとなりますので。
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