子ども達の可能性
関市内の保育園でレッスン訪問をした時の話です。 園長先生とは体育・子どもへの対応など、考え方が私と通ずるものがあり、レッスン後に1時間を越えるほど子どもについて話し込んでしまいます。
今回の訪問では「子どもの可能性」について。
5歳児がお祭りで見た獅子舞を作成し園庭内を練り歩いたそうです。すると、4歳児がそれを真似てダンボールなどで似たような獅子を作りました。
ここまでは例年通り。今年は3歳児も負けじと先生におねだりをして鼻紙やボックスティッシュ・風呂敷などを用いて取り上げ、練り歩くまでに至ったようで、私に舞を披露してくれました。
風呂敷の中に入れば前の見えない状態の中で前後の距離と歩く速度を保たなければなりません。当然、獅子を持つ頭の子は自分の速さで歩く事無く後ろを気にしながら歩く事でチームワークが生まれます。
かぶって歩くだけでは物足りず舞を披露することに興味を示し、足の運びや頭の動き・上下のうねりなど、教えてもいないのに各学年の子ども達が研究したそうです。
獅子だけでなく御囃子(おはやし)も誕生しました。拍子木は無いのでタンブリンを持ち「タッカタッカ・・・シャラララララー♪」のリズムを3歳でも叩けるようになり、スキップにもつながるのではないかと踏まえています。
よりリアルな獅子を作るべく毎日バージョンアップしているそうで、先生達は常に子ども達の行動観察から成長を感じているそうです。
材料を用意する為にスーパーなどから準備をしなければならず、先生方は大変なのは重々承知です。しかし、子ども達の可能性を考えた時に、預かる為の体育ではなく育てる為の体育がそこにあります。
こんな環境の中にいる子ども達は凄く幸せに感じますし、そんな環境で仕事が出来る先生方も凄く幸せに感じます。そして、その現場でレッスンに携われる私も凄く幸せに思います。
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