並ぶ
保育園の運動レッスンでは、運動ができることや技術が向上することも必要なことですが、社会性を身につけることもレッスン中に身につけていきたい要素の1つです。
この時期の年少児は体育あそびをする事で他児への意識が強くなり、「順番を抜かす」「○○ちゃんが押した」などの、「順番に並ぶ」事に対するモラルが1人1人に芽生えてきました。
レッスンとしては、みんな一緒に「よーいどん」で行える単元のほうがこのような問題は起こりませんが、並ばないとできないことを行うことで種目そのもののやる気が高揚していき、習得への近道につながります。
その中での順番抜かしや人を押す行為は、「並ぶ」という行動が確立されつつある第一歩ですあり人間として身につけてなければならない大切な社会性です。
天変地異が起きた時などに炊き出しや援助物資の配給で並ぶことができるのは日本人の特徴。と聞いたことがあります。他の国では暴動や襲撃が先に起きてしまう事からも、幼児期から「並ぶ」という集団行動を日常生活で行っている良い習慣なのでしょう。
年中・年長児も技術の向上やおしゃべりはさておき、「並んで順番を待つ」「前の子が終わったら行う」「終わったら好きな種目の最後尾に並ぶ」の体育あそびでの約束事が しっかりと身につきました。それができて初めて説明の理解やアドバイスに対する情報処理が行えると思い、レッスンを進めています。