子どもとの距離が縮まった瞬間
トライデントスポーツ医療科学専門学校 子どもスポーツインストラクター専攻の実技実習にて。
前回のクライアントで完全にノックアウトされた学生らの第2回戦。
今回の会員様は3歳のダウン症の女の子。もう失敗は許されない。自ずとプレッシャーがかかる。そういう時に限ってお母さんから離れず泣いてしまう会員様。
以前ではできなかっただろう「母子分離」を心を鬼にしてする事ができ、泣きで訴える会員様に積み木あそびから興味を示す。
ぐずっていた顔が寝転がった拍子に積み木を蹴って暴れたのが楽しかったのか、そのあたりから笑顔が戻り、そこからは学生らが療育レッスンにどんどん引き込まれていく。
山登りやジャンプ・トンネルくぐり・フープジャンプと、動物模倣と合わせたサーキットあそびを何度も繰り返し行うことができ、特に背面の板の荷物置場からトリになってマットに飛び降りる模倣はお気に入りで、「手をつないで」「一緒に遊ぼう」などのジェスチャーで学生とのやりとりが多く見られました。
子ども心を良い意味で奪った学生らは生き生きとした笑顔でレッスンを進めることができました。会員様の笑顔がそうさせたのでしょう。
普段の療育レッスンでは見られない表情を第三者的に見ることができ、私も収穫でした。