2016年9月19日

気づかせる

Filed under: ちょっといい話,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:25 AM

移動中のラジオでアナウンサーと学者(?)さんが ひきこもり についての視聴者からの相談をしていました。

「小学生の子どもがいますが閉じこもってしまい家から出ようとしません。どうすればいいですか?」

「自ずと家から出たくなるまで待つほかありません。しかしながら外には天敵(いじめる友達・会社の上司など)がいるから家が一番の安全エリア。お父さん・お母さんが旅行や買い物などに行ってとにかく楽しかった事を毎日のように子どもの前で話しをする。とても嬉しそうに。外は楽しいところ と 子ども心に火をつけて下さい。」

北風と太陽 のように押したり引いたりするのではなく、本人に自発的に行動させるように誘導する。体育も同じことで、『できないから習わせる』 という親の、子に対する思いもわかりますが、『プールってこんなに楽しいの?』 『跳び箱ってこんなに簡単なの?』 と思わせる演出が好きになる近道です。

ラジオの結びに 「家の事情で引越しを余儀なくされ個人の部屋がなくなった青年がその次の日から働き出したという事例もあります。」

帰る場所がない。というのも究極の誘導ですが、楽しさに気づかせる事が子ども達には必要です。経験値が大人より少ないのですから。



2016年9月16日

教える側の姿

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:39 AM

今の時代は便利なもので、モバイル1つを持っているだけで欲しい情報も欲しくない情報も勝手に入ってきます。(その情報を全て真実と捉え思い込むのも危険ですけどね)

私はビジネスツールとしてFACEBOOKをやっています。このブログも更新と同時に添付したり、キャンプなどのイベント情報もホームページと共にSNSで発信しています。

そんなネットワークにたまたまご紹介頂いた神社の宮司さんがアップされたお言葉をちょっと拝借しました。

平凡な教師は言って聞かせる

良い教師は説明する

優秀な教師はやって見せる

最高の教師は子供の心に火をつける

私達指導者は親御さんの依頼に基づき、子ども達のその時の運動能力と興味(総称して あそび力)をうかがいながら徐々にステップアップし、最終的にはできなかったことができるようにしています。

言って聞かせるというよりはやって見せたほうが子どもも大人もわかりやすく、さらに時には一緒に、時には手をとりながら、付き合って行う事で、言葉や視覚だけでなく肌で感じる体からの受動も習得の近道と考えます。

子供心に火をつけれるかは実は指導者の感性で、教えることは誰でもできますがその子にとってスーパーヒーロー・スーパーヒロインになれるかどうか。それは経験や訓練だけではなかなか備わるものではありません。

子ども達に憧れを持たせ、次までにできたところを見せてやろうと気体を持たせ、こんな大人に慣れたらいいなという光を放つ。

教える側の姿って、むしろそこのような気がします。



2016年9月13日

教える側から子どもを見る

Filed under: プレジャートレーニング,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 10:20 AM

月に1回、弊社プレジャーアリーナで開催される、一社)障がい児成長支援協会主催 『運動療育指導者講習会』。

今月のテーマは 『誰もができるようになる縄跳び指導のポイント』

なわとびは単純のようで非常に難しい。その要因に ①リズムが整わない ②縄が回りきらない(腕が回りきらない) ③縄を回す運動と跳躍運動が同時ではない ④単純に面白くない(これは私の少年時代)

子ども達の体育レッスンでは必ずといっていいほど縄を持たずに地面において前後や左右にジャンプをさせます。何回も。次に長縄跳びをまっすぐに伸ばし、ケンパやサイドジャンプを行います。何回も。

何度も行うことによってリズムを整えます。

教える立場って、なぜその子がつまづくのか?を考えて掘り下げてあげないと子どもがかわいそうなんです。指導者は「先生が教えているのになぜできないの?」と勝手にイライラしている。運動を初めて覚えようとしている時こそ先生と生徒は上下関係ではダメなのではないかとつくづく思います。

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画像は、同じ場所でリズムよくジャンプをする模擬シミュレーション。ウレタンの棒が左右に動くのをつまづかずにジャンプします。同じ場所で上に跳べば正解ですが、大人でさえ棒を避けようと左右に跳んでしまいます。視覚野が働きすぎなのです。

教えればみんなわかる。授業を進めればみんながついてくる。大きな間違いで、話を聞いていない子もいれば解っていないのにうなづく子もいるでしょう。先生は教えた気になってその場は満足している。しかし、点数が低かったり教えた通りにできなかったりするとヒステリックになる。

子どもの身になっていないからである。

できるまでやらせるのも1つの方法ですが、わかりやすく設定をしてあげ一緒になって付き合う。つまづいたらもっと掘り下げる。

これができたら子どもは幸せ。指導者合格。



2016年8月29日

CMを利用する

Filed under: プレジャートレーニング,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 8:57 PM

縄跳びや跳び箱などで必要となるリズムの感覚を長縄を使って挑戦してみました。いわゆる「ケンパ」です。

子ども達は歌に敏感。最近聞かれるトラックメーカーのCMをちょっとだけ利用してもケンパをします。

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地面にフープがないので解りづらいかもしれませんが、「トントントントン・・・」とまずは歌だけ教え込み、その後に自分達で歌を口ずさみながら跳んでいきます。

長縄や短縄が跳べない子にはまずはケンケンパから。リズムが整えば歌や躍りにも役立ちますよ。



2016年8月4日

意識したもの勝ち

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 10:21 PM

ホテルに勤めている方とお話をする機会がありました。

この時期は夏休みということもあり毎日のように家族客でほぼ満席です。社員の統一事項として「お子さんを見たら手を振り声をかける。」だそうで、忙しい中にも一手間をかける事で客に好印象を与えます。

統一事項は手を振り声をかける。しかし更なる一手間がスペシャル感を生みます。

「今何年生?」「3年生、夏休みの宿題大変になってきたでしょ。」これだけで子どもとのコミュニケーションが保てます。

「今日は暑い中お越し頂き有難うございました。お疲れ様でした。」「近くにこんな名所がありますよ。」これだけで大人の方に信頼感が生まれます。

レッスンや保育でも同じこと。アンテナを高くして、知り得た知識を駆使し、年齢にあった内容を語りかける。技術だけを教えれば良いというものではなく心から喜ばせるスペシャルな言葉を準備しておく。

意識したものが勝ちですよ。



2016年7月13日

ピタゴラ装置を作ろう

Filed under: プレジャートレーニング,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:54 PM

今年から始まった 運動療育指導者研修。放課後等デイサービスに携わる方々が集まり、発達に遅れがある子ども達のために運動あそびを学びに来ています。

今日のテーマは 夏休みに使えるあそびのあれこれ。

テニスボールを使ったあそびのレパートリーを何種類か紹介した後に、参加者全員が3チームに分かれて『ピタゴラ装置』の作成に取り組んでいただきました。

アリーナ内にあるものなら何でも使用可。テニスボールから始まる見た目にも面白い装置の開発。 以上2点のテーマで作成開始。

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始めはテンションが上がらない人。座学や運動は眠たそうだったのに覚醒をした人。徐々にボリュームが上がってきた人。アイディアをプレゼンする人。裏方に徹する人。皆さん個性は様々でしたが、取り組んでいる時の顔は真剣でまさに『わらべ心』でした。

30分の取り組みのはずがあっという間に1時間。 失敗しては改良し、成功したら欲がでて、精度を高めるために更に改良をし、皆さんナイスチームワークでした。

各事業所にはアリーナほどの備品はないとは思いますが、ないなりに何か変化のあるあそびを工夫ひとつで作り上げることは可能です。

40日間の夏休みがディズニーランドのようなデイサービスであることを願います。

成功したかどうか?? それは想像におまかせします。



2016年7月3日

その子の将来を見据えているか?

Filed under: やらなカン,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 10:59 PM

保育園やデイサービスでよく相談を受けます。

「子どもを叱って良いのでしょうか?」

ダメなことをその場でダメと言えず躊躇してしまうと、また同じ問題が次の日にも起こり、受ける側の保育士や指導員が業務に対し嫌気をさし、子どもと向き合えなくなり、業務拒否にもなりかねません。

ならぬものはならぬ」にも綴りましたが、理由はどうあれダメなものはダメなのです。それが人間の社会です。

「2回までは許しています。」そんな社会はあり得ません。

子どもだからこそ、成長過程だからこそ、その子のために叱る事が大事なのです。

問題は叱り方。そこが指導者1人1人の質です。

皆さんは毎日叱らない過ごし方ができるように子ども達としっかり向き合えていますか?



2016年6月25日

あそびで稼ぐ

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:51 PM

放課後デイサービスで内覧会をかねて運動療育体験会に講師として依頼がよくあります。発達に遅れが感じられるお子さんに対する運動療育が近年注目されており、スキップのプレジャートレーニングが必要とされていると感じられるようになってきました。

「以前、先生のようにレッスンをやってみたんだけど上手くいかないんだよね。」 「子どもがのってこないんだよな。」

スタッフが行った現場でも 「新聞紙1枚で2時間もあそべることに勉強になりました。」 との報告も受けました。

子ども達はあそびたくて仕方がありません。でも同じあそびでは飽きてしまいます。如何にベースとなるあそびから発展できる知恵があるかが、指導者の資質であり幼少期に培ったあそび経験です。

あそびで稼ぐ。

簡単そうで奥が深いんです。

スキップは 子どもも親も納得する あそび集団です。



2016年6月19日

引き込む

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:23 AM

私自身も見られる立場、唱える立場です。

最近では放課後等デイサービスの職員を対象とした運動療育研修を担当しております。人前に立つからには何か1つ物にして帰ってもらいたい。そんな思いを常に思っている反面、親子体操などのワークショップでは楽しみの中から唱える中で、100人中1人が子どものために実践してくれたら。そんな空虚な思いもある自分がいます。

たまたま昨日は午前と午後、2つの講演会を膨張することができ、ゲストの立場で講師の 『引き込む力』 を勉強してきました。

午前は保育園主催の親子に対する子育て講座。在園されている保育園の親御さんが一堂に集まりカウンセラーの先生が40分ほど話をされていました。

子どもの訴えやなだめ方など、内容は大変納得いくものでしたが、残念なことに講師の方の魅力がなく、大人達でさえ居眠りやコソコソ話などのザワザワ感がありました。

午後の公演は地元の青年クラブ主催 60周年記念公演会で、応募に当選して無料で公聴できました。

テーマがあるのですが完全に脱線し、メモ書きできる内容は1つもなく、有料だったらテーマに沿った内容ではないと文句の1つもつけたいところでしたが、講師登場から90分間 常に笑いの渦。

東国原 英夫 氏の 『社会を生き抜く決断力』 とのテーマでしたが、『そのまんま東 の政治家体験談』 でした。

前者も後者も魅力はあり、どちらも学ぶべきものが多くありました。

「この公演会は楽しかった」 だけではなく 「ここが勉強になった」 「なるほど そうなのか」 となるような自分になるための良き1日でした。

もうすぐ参議院議員選挙。応援する政党は今となってはありませんが、どの候補者が引き込む話をしてくれるか。ぼんやりと聞いてみようかな。



2016年6月15日

子ども達と向き合う方へ

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:25 PM

思わず遊びたくなり 遊び込む 環境と援助

 

「遊び」 を今熱中しているスポーツや習い事に置き換えても良いでしょう。

「環境」はお金を積めば遊園地やスタジアムでも作れますが、「援助」は指導者や支援者・先生など大人達の発想力や想像力が重要です。

いくら凄い施設(環境)でも、遊び方のバリエーション(援助)がなければ、いつかは飽きてしまいます。

物的環境と人的環境、さらに人的環境からの多彩なアイデアと言葉がけが整えば、思わず遊びたくなり 遊び込むことは間違いなしです。

結構難しく思い言葉です。



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