2010年4月11日

技術の基礎

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:35 PM

武道では免許皆伝を受けるまでに様々な難関が待ち受けています。

技の習得だけではなく、礼儀などの品格や、読み書き、人望・人柄、統率力、指導力などなど。師匠になるためにはその道を極めぬき、選ばれたものだけがなりうる。 そんなイメージがあります。

スタッフの育成も私の仕事の1つですが、そこまで大それたものではないものの、心と体、意識と技術、発想力と指導力。そんな事を子ども達とのレッスンを通じて小出しに教えているつもりです。

全て答えを出してしまったり私が全部やってしまっては、スタッフのためにはなりません。かといって右も左もわからないうちから「はいどうぞ!」では子ども達も困ってしまいます。(立ち上げ期にはいきなりドンもよくありましたが・・・。)

スキップの考え方や指導法は、「教育基本法に基づいて」とか「最新のスポーツ理論に基づいて」などの難しいものではないですが、今の子ども達の心理・環境・運動の状態などを理解しつつ、本来子ども達がやるべき「あそび」がスポーツの素とする「プレジャートレーニング」を開発しながら、生き抜く力を身につければと考えています。

この考えが絶対ではありません。「こんな考え方もあるのね」と思っていただいた方がよいでしょう。なかなか「あそび」にお金を払う人は多くはありませんが、たくさんの会員様が短期で無理なく目標の到達をなされています。

会員様の声」が寄せられるたびに、スタッフ達がこの理念を把握し実行しているのだと、ホッとします。



2010年4月6日

自分探しの旅

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 9:34 PM

一部のスキップスタッフには「今年1年で自分探しの旅をしてみては?」と課題を与えています。

実際に旅に出るのも良いでしょうが、本当に体育指導者としてどのような方向で「自分」を売り出したいのか見つけたら(目標)どのようにし(作戦)、いつまでにやり遂げるか(期日)をこの1年かけて見直していきましょうというもの。

漠然と生きるのも結構ですが今のままがいつまでも続くとは限りません。志が高ければ社会に出てから見えてくる物事や、改めて勉強したいものが見えてくるはずです。

そんな私も手始めに不定期で平日の夜や土日を利用して勉強し始めました。来年度には正式に入学を考えています。

トップアスリートとは、一般の人がなし得ない事をするから「スゴイ」と絶賛されます。そこまでできれば最高ですが、専門技術や資格が身につけばそこから信頼度が生まれます。

長い人生の中で1年だけで将来を考える時間があっても良いと思いますよ。



2010年3月27日

この1年の過ごし方

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 8:37 PM

今年度も2名の学生スタッフが無事に卒業・就職をし、新たな春を迎えます。

1名は体育士(男性スタッフ)。もう1名は地元で中学の非常勤講師(女性スタッフ)。それぞれが期待に胸を膨らませながらも、不安と戦っていくと思います。

そして、来年度3年生となる学生スタッフがたくさんいる今の指導者事情。個人レッスンの指導スキルも高まり、学校の先生として自信をもって外に出せるスタッフばかりです。

さーこの1年をどのように過ごすか。あそび?勉強?就職活動(教職であれば必要ないのですが)? 自分探し?

生かすも殺すも自分次第。夢に向って頑張って下さい。

(今日のブログはスタッフへの悪意のコメントでした。)



2010年3月23日

私達の使命

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

今、目の前のお子さんを笑顔にすることです。

そのためにレッスン以外の時間も検討し模索するのが、私達の使命です。



2010年3月21日

言葉の食い違い

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

療育レッスンでちょっとしたトラブルの連絡を受けました。

多少多動気味のお子さんの初セッションでレッスン後にスタッフが「多動障害ですか?」と聞いたのを「多動障害ですね。」と判断した言葉のように解釈されたらしく、その後に電話でおかしいのではないか?とご指摘を受けました。

気を悪くされたことに対してお詫び申し上げます。

療育目的でレッスンを希望されている方に関しましては特に慎重に配慮をしており、お試しレッスンはもちろんの事、入会後もスタッフ間で話し合いや事務連絡を取り合い、できるだけ主訴に近づけるように努力しております。

言葉にも配慮をしてお話をさせていただいておりますが、時として誤認される事もあるのかもしれません。

運動療育という分野が確立されているわけでは決してありません。我々の考えの上、その子に無理の無いアプローチを試行錯誤しながらレッスンに取り入れていますが、全てが適合しているとは限らず、読みが外れて失敗することの方がむしろ多いくらいです。それでも我々の考えや所感・結果や可能性などをレッスン後に親御さんに毎回報告するようにスタッフ1人1人が努めています。私でも言葉に気を使いながらお話していますがこちらの思いと食い違って伝わり、嫌な思いをさせてしまった時には自分の未熟さに呆れを感じます。

今後もレッスン・言葉・行動・表情などに、注意を払いながらお世話させていただきます。まだまだ未熟でご迷惑をおかけいたします。



2010年2月20日

脱線も必要

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

指導案などに計画やねらいなどを書き、いざ保育や実習を行ってもその通りにいかないのが幼児の世界。

先日岡田を連れて富田体育教室で幼児コースのメインを行かせました。内容はお任せ。目的に対するねらいを考えなさい。ただそれだけを伝え前の週はサブにつかせて状態の把握。いざ本番。やはり彼が思い描くレッスンとはいかなかった様で、終始首をひねっていました。

子ども達から学べただけでも収穫です。

子ども達は思い思いの動きやあそびの中で一つ一つ経験し、獲得していきます。跳び箱で開脚跳びを教えようとしたとしても、助走⇒両足踏み切り⇒着手(第一跳躍)⇒跳び越し(第二跳躍)⇒着地 とこのようなプロセスがあり、これらに必要なバランスやリズム、連動(体を上手に使いこなす)感覚などが不十分では跳ぶ事すらできませんし、つまらなくて当然です。

難しいことをしようとすると脱線し始めます。かといって簡単なあそびをしていても脱線するものです。

最終的に跳び箱の開脚跳びができる(目的)ためのあそび(ねらい)をたくさん提供してあげれば、苦もなくできるものです。

時間はかかりますが、指導者(保育士)が脱線も踏まえてシナリオを計画しているかどうかなのです。

皆さんのシナリオ(指導案)に脱線や道草はありますか?



2010年2月17日

三重県保育所職員研修会

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 10:20 PM

社会福祉法人 三重県社会福祉協議会 主催、平成21年度業種別研修 保育所職員研修会の講師に招かれ、「あそび力トレーニング」をテーマに行ってきました。

三重県内の体育所職員の先生方約60名が、津市にお集まり頂けました。

三重県保育士研修会 005午前2時間の講義とお昼をはさんで午後2時間半の実技。久々の長丁場に事前の資料作りから力も入りました。

 

 

 

三重県保育士研修会 009昼からの実技は先生方全員が「わらべ心」に返っていただき、終始歓声が上がっていました。

皆さん前向きな先生方ばかりで、熱心に聴いている姿勢がとても印象でした。座学は一般的に眠たくなることが多いのですが、今日の参加者は皆さん二重まぶたで 逆に私も勉強になりました。

ご参加頂いた先生方、本日は大変お疲れ様でした。 三重県社会福祉協議会 サービス担当部の方におかれましては本日までのご尽力に大変感謝致します。



2010年2月11日

レッスン内容を理解してもらうために

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

個人レッスンでは見学をしている親御さんに対して、レッスン中やレッスン後に解説や内容の意図を説明しております。

主訴とは全くかけ離れた「あそび」をしている時は特にそうで、見ている親御さんからすると、そんな事をして何の意味があるの?とまず思うに違いありません。

解説や指導者の意図をわかりやすく分析しながらお伝えすることで、ほとんどの方が理解をしてくださります。

スタッフ達はお子様の身の丈に合わせ、興味をそそるトレーニングの中にも主訴の獲得により近くなるようなメニューを常に考えています。



2010年2月7日

山県市 放課後児童健全育成事業指導者研修会

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

2月1日(月)に 山県市保健福祉ふれあいセンターにて、放課後児童健全育成事業指導者研修会 の講師を勤めてきました。

IMG_3252参加された方々は、放課後児童クラブ指導員・児童館職員・子育て支援関係者の方々で、毎日子どもの育成に従事する中で、年1回の勉強会を開催しているそうです。

 

 

IMG_3255IMG_3269

今回はボールを使って、眼球運動や反射神経リズム感覚などが、子ども達のあそびの中から培われているという事を体験してもらいました。

皆さん毎日子ども達と触れ合っているだけあって、とても良い表情でした。



2010年1月21日

0 ⇒ 1

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 6:07 PM

初めての事を行う時に、必ず「本番」というものがあります。野球でもドラフトで選ばれた選手がしのしのぎを削って練習でアピールをし、いざ本番。結果が出せても打たれても0から1になる瞬間は、大きい瞬間だと思います。

さきの 021スキップのスタッフもサブの上積みを重ねて、1時間というレッスン時間を会員様の依頼に基づきデビューをする瞬間が、ある日突然訪れます。

将来、学校の先生を目指している学生スタッフにとって、会員様とのレッスンは「あそび」であり「あそび」ではいけません。

我々もヒントやレッスンでのアドバイスはできても、答えは出しません。答えは自分達が会員様と接する中で、会員様から教えてもらわなければなりません。

大なり小なり 0から1を挑戦するシーンがこれからもありますが、決して逃げずにむしろ楽しんでください。



« 前ページへ次ページへ »

HTML convert time: 0.286 sec. Powered by WordPress ME