2015年8月30日

宿題代行業から考える

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 1:00 PM

昨今、宿題代行なる商売が大盛況のようで、夏休みの宿題(感想文や自由研究など)を子どもに代わって有償で行う業者で、ラストスパートの月末は大忙しのようである。

代行に関してはこの時期はサザエさん一家ですら、カツオ君の宿題を波平さんとマスオさんがはちまきを巻いて行っているシーンを今夜も見ることでしょう。

実際にこの代行業に関しては賛否両論で、「ビジネスにするな!」「ウソを教えている」という意見もある中で、「入試に向けて塾の宿題が多く学校の宿題まで手が回らない」「親が見る暇がない」などの依頼する側の意見も。

正直、SKIPを立ち上げる時も「体育に家庭教師など必要ない」と、私でさえ思ったくらいで、高額なお金を頂いてあそびに付き合うなんとも阿漕なビジネスだ!と疑問符がいっぱいつきました。

ビジネス面から考えると、ニーズがあるから成り立っている。 教育面から考えると、あってはならない業種である。

私が思うに、子どものためを思ってかどうかはなど理由はともあれ、依頼主は子どもではなく明らかに大人。愛する子に楽をさせていることに間違いはない。百歩譲って受験で忙しいためであったとして、合格して立派な中学や高校に進学しても、どこまで子どもをかばって生きていくのかの見極めをつけないと一生尻拭いである。

子どもの立場で考えると、他人がやった宿題で評価されることに恥ずかしさを感じる社会人になって欲しい。ましてやそんな作品を自慢げに言いふらす馬鹿な生き方はするものではない。塾の勉強だけが人生ではないと言うことを夏休みの経験や宿題から読み取れる人間になれば、捨てたものではないであろう。

学校側もわかっているはずである。どうせ宿題を出しても半数以上が親の手や他人の手が施されていることを。提出することが目的のみの宿題なのであればやらない方がいい。そこには内容や心が宿ってなどしないから。監視の目もなくあそび放題の4日間にもかかわらずつらい宿題をやりあげてきた事について褒め称える事の方が、人間は大きく育つのではないだろうか。

そして、クレームをいう人の立場からすると、確かに人は育たないと誰もが考える。あってはならない業種と声を大にして言いたいであろう。であるのであれば、匿名ではなく実名で訴えてはどうか。言うだけではグレーゾーンのビジネスはもっと増えるのみで、皆さんが盾となって阻止しなければいけないのではないか。また、文句を言う矛先は業者ではなく依頼主であるその親達です。親として失格だという正義心を訴え判らせて下さい。そして批判した人達が子どもの宿題を手伝ったり依頼したりしないように心がけて、運動も勉強も厳しく育ててほしいと思います。

ともあれ、今の非常識が10年もしないうちに常識になってしまう世の加速度の中で、子ども達が生き抜かなければなりません。せめて皆さんのお子さんだけは、タブレットなどに依存することなくあそぶ事ができ、勉強ができなくても努力することを忘れず、豊かな心を持てる人間でいられるよう、願っています。

ちょっと強引なまとめ方でしたが、代行業の存在そのものは私はアリだと思います。依頼人数が 0 となりこのような業者が自然消滅するかは、子を持つ親の努力しだいではないでしょうか。



2015年8月24日

寝屋川の事件から考える

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:13 PM

また痛ましい事件が起きてしまった。2人の少年少女は最悪な結果で発見されてしまった。

犯人の人物像や少年少女の足取りが連日報道されてはいるが、そもそもなぜその時間に少年少女が徘徊していたのだろうか?

2人の家庭環境はどうだったのだろうか? 夏休みだからといって未成年の深夜徘徊が許されるはずがない。

2人の命は戻りはしないが、この事件を教訓として、今一度家族の絆を深め、命の尊さと事の重大さを親も子も十分に考えてほしいと思います。



2015年8月6日

他己評価をどうとらえるか?

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:58 AM

スキップも11年目ともなると口コミやネットで色々な評価をされていると思います。

レッスンの内容や指導者の良し悪し、何より企業としての質。様々な人が様々な捉え方で評価をして拡散できる時代ですので、できることなら良い評価をされたいものです。

学習塾などはスキップ以上に他己評価を参考にしながら入会するのではないでしょうか?

習い事に限らず旅行先のホテルやレストランなどのサービス業は他己評価で行列になったり取材を受けたりしていますね。

でも何より大事なのは、その情報はあくまでも参考にすぎず最終的には自己判断です。

味・雰囲気・金額に対するサービス・体験した感想などは自分自身しかわかりえません。

「あそこのサービスは良いよ」をとるか「あそこのサービスは良いらしいよ」をとるかは人それぞれです。

私は情報無視の生き方で良いものを過大評価しがちですが、皆さんはどうですか?

 



2015年7月30日

大地の恵み

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 2:49 PM

自然とは本当に上手くできているもので、暑い時期にはみずみずしい野菜が食べて欲しいと言わんばかりに実を熟します。

トマト ・ キュウリ ・ ピーマン ・ ナス ・ スイカ ・ ゴーヤ・・・。

夏野菜は水分が多いので吸収がよく、体温を抑える効果もあります。

私の世代よりも前の先人達は、おやつもなく野菜を採っては食べたそうです。(私もやっていましたが・・・。)

熱中症予防にエアコンも大切ですが、夏バテ解消に季節の食べ物を十分に摂取するよう工夫が大切ですね。



2015年7月11日

平等な提供

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 1:42 PM

グループレッスンを途中退会された元会員様のからクレーム電話を頂きました。やり場の矛先がなくいてもたってもいられなかったのでしょう。

「みんなが5回やっているところをうちの子は3回しかやらせてもらえなかった。」

スタッフに話を聞くと「やれない」と拒絶をするのでみんなよりも少なくてもいいから頑張りなさい、と。

親御さんは、同額の月謝を払っているのだから平等に扱ってほしいと願っていたのに不平等だ、と怒りをあらわにしています。

見た目の回数で平等を図るのであれば、それは間違いです。フリードリンクでも同じこと。スタッフ達はお子さんの満足度を平等にレッスンを考えています。

5回挑戦した子はもっとやりたかったかもしれません。でもやりたくない子に関しては3回で逃れられたことに満足をしたはずです。

個人レッスンでしたらできないことに対して十分向き合うことが可能ですが、グループレッスンでは限界があります。その分満足度は全員にお腹いっぱい提供しています。

そこを理解してくださらなかった会員様ですから、レッスン料を払いたくないと今ももめています。

どうかご理解下さい。発達に遅れがあるお子さんも含めてスタッフ達は真剣にお子さんを預かっています。利益効率の悪い業務ですのでスタッフ達に給料も我慢してもらっている部分も多々あります。それでもこの仕事をしているスタッフ1人1人は、『何とかしてあげられないだろうか?』という思いと『ありがとう』の言葉に何回も助けられているからです。

意見やクレームは何なりと受け付けます。スタッフが個々の感性で子ども達全員が平等の満足度を提供できる環境を整えるために。



2015年7月6日

平等が子ども達をダメにする

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:31 PM

7月5日放送の 『ボクらの時代(動画添付)』 で討論をした 尾木直樹×泉谷閑示×乙武洋匡の3人のキーワードの1つ

『平等が子ども達をダメにする』

平等というより全部を同じ型にはめてしまうのが子どもをダメにすると思いました。

この子は可愛そう ⇒ だからみんな仲良くしよう。
給食 ⇒ 残さず全部食べましょう。
登校したら ⇒ 元気に挨拶しよう。
バレンタインチョコ ⇒ 絶対に学校に持ってこないように。

すべて規制になってしまっていることで子ども達は個性を失い、善悪の判断を失い、叱られる怖さも失い、良い子を演じる。

大人であれば公私混同はタブーな場合が多々あるが、子どもの頃はそうではない。顔や態度に出て当然です。

平等 ⇔ 型にはめてしまう  が日常化することによって、その枠に入りきれない子やその枠でくすぶっている子の爆発が起きてしまう気がします。

言いたい事があればとことん言って、相手の話もすべて聞いて、お互い考えよう。そうすれば 分かり合える。ではなく、相手と自分は違うんだということに気付く。

木村拓哉主演の朝倉内閣のドラマ 『CHANGE』 を思い出しました。

人類は法の下では平等ですが、力も学力も生き方も考え方も、型にはめてしまうのは問題のようです。

 



2015年6月12日

先生風をふかすな

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 11:53 PM

下関市の知的障害施設で、作業者に対しての暴言や脅し・暴力といった言動を録画した動画が元となって、職員が逮捕された。

何を学び、何を支援し、何を伝えたかったのかが皆目見当のつかない動画で、なぜ人を指示する立場で働けているのかが理解できませんでした。

スタッフ達には常に言い聞かせています。

『先生風をふかすな』

私達は先生と呼ばれる立場の仕事ですが、その言葉には不快は感じません。むしろ尊敬のまなざしで見られることがほとんどで、故に人間をダメにしてしまいます。

自分が行っているすべてが正しい。すべてが子どものために行っている。

こんな自惚れ発想が増幅して先生風をふかしてしまい、自分の思い通りにならなくなった時に、子ども達がわけもわからず叱られたり怒鳴られたり叩かれたりしてしまう。

世の先生達。今一度振り返ってみましょう。なぜ先生になったのか? そして、自分自身が先生として相応しいかどうかを。子ども達や親達に慕われているかどうかを。



2015年6月2日

またもや年金

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 5:13 PM

今朝の新聞で、日本年金機構の職員のパソコン端末への不正アクセスで、125万件分の年金に関する個人情報が外部に流出したようで、頭を下げている写真が1面に掲載されていた。

またもや年金か。と思った人がほとんどだろう。当然謝罪をすれば済むわけではなく、原因を追求して何度もこのようなことがないようにセキュリティの強化を願うのだが、国民は穏やかではないだろう。

国民である以上、半ば強制的に支払い老後のために蓄えるものの、受給年数は年を追うごとに引き上げられ、私達が還暦の頃には80歳まで、いやそれ以上、いやいや年金破たんも噂として流れてくる。

綺麗事だが、負担であっても安定した老後を過ごしたい。若い者に負担をかけさせたくない。願うところはそこだろうが、その真逆では歳をとることが恐ろしくもある。

1/125万件 であるのは間違いないが、そんなことよりも国や制度に対して 「ありがとう。日本に生まれてよかった」 と死ぬ間際に思えるような世であって欲しい。



2015年3月23日

乳幼児期の生活から考える

Filed under: ちょっといい話,わからなカン — スキップ江原 @ 10:30 AM

この春も自転車の依頼や問い合わせが多く寄せられます。その大半が6年生や中学3年生。送り迎えから通学のための転換期がこの時期なのでしょうが、自転車に乗れるためのコツは後日アップ致します。

自転車や縄跳びなどの道具は、そもそも体の使い方が熟知しないと操作する事は不可能です。

例えば乳幼児期のお子さんを思い出してください。

食事をする時は、スプーンで食べさせていた頃から徐々に自分で食べようとしますが、箸やスプーンをうまく使えない頃は素手で口に運ぶでしょう。

お絵かきも筆や鉛筆を持つ前に、手をスタンプ代わりにしてペタペタ遊びをしたと思います。

この頃はお母さんも「道具を使うことは出来るわけがない」と思っているから介助を自然に行っていたと思いますが、成長するにつれ、不慣れながらも箸を持ち、ペンを持ち、ランドセルを背負い、靴紐を結び、自転車に乗る。

「出来るわけない」 が 「知らない間に出来るようになったね」が増えてくると、子どものウィークポイントを見落としがちになります。

成長したとしても初めての経験に関して「出来るわけがない」と思って無理なく取り組んだほうがうまくいく事が多々あります。

乳幼児期の成長過程を忘れずにお子様と向かい合ってください。



2015年3月5日

子どものケガについて

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 7:45 PM

本日行われた親子体操の際の質疑応答で、親御さんから「子ども達のケガは昔と比べて増えているのですか?」という質問がありました。

学校教育の教育制度や指導内容と比べ、保育園・幼稚園のそれは10年前と大きく変わったとは思えません。子ども達は登園してから元気にあそび、お給食を食べ、歌を歌ったりお遊戯をしたりしてお迎えを待つ。この流れは私が幼稚園だった頃と変わっていません。せいぜいお迎えの時間にビデオを見せてもらっている風景が現代のスタイルかなというところです。

家庭環境や休日の遊びのスタイルは明らかに変化してしまいましたので、それは無いものとして、保育園・幼稚園の学齢(3才から5才児)の園での生活スタイルがさほど変わっていないとすると昔も今もケガの頻度は変わりないと思います。

残念なことに、園内でのケガに対して大袈裟にしてしまう大人達は増えました。

神様は人間に痛みという感覚を平等に与えました。痛みを感じることも私は必要だと思います。その経緯についてどこまで大人が入り込むべきかをそれぞれが今一度考えてみてはいかがでしょうか。

子ども達なりに、お父さんお母さんに心配をかけてはいけないという思いはあると思います。そして自己解決しようとする力も備わっていると信じてあげたいです。

ケガから学ぶこともあるという事をわかってあげてください。



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