試合に勝って勝負に負ける
先日、ひょんな事から原告となり人生初の簡易裁判を経験しました。お金が絡むことでもあり許してはいけないという思いから司法に判断を委ね、やりたくもない決意をしたのですが、その日に至るまで、事が大きくなるまで、なぜ約束を守ってくれなかったのか?と、憤りの日々でした。
裁判当日。変な緊張感もなくむしろワクワク感の私は丸腰で1人での出廷。被告側は弁護士付き。事前に知ってはいたものの『ここまで証拠をそろえているのだが、どうなれば敗訴になるのか?』というある意味そこが楽しみでもありました。
法廷(と言っても会議室)には裁判官と司法委員という司会進行兼聴取係のような方と原告と被告。それぞれの言い分を別室で司法委員の方が聞き取り、お互いに和解案を提案し、裁判官が結審します。
結論としては勝訴なのですが、被告はそもそも敗訴を前提で少ない被害額で出廷してきている事に後々気付き、こちらの裁判費用を含めた要求金額には到底及ばない額での即日納付を要求しそれを飲んだ形となりました。
私が要求を拒否した場合、こちらの要求額で結審したとしても振込みが滞ったり自己破産されると0円という最悪な場合があり、再審となると弁護士は徹底的に勝つための策を練ってくる可能性さえあります。
結局は弁護士のシナリオ通りで、私は納得せざるを得ななかったという裁判トラップ。勝敗に長けた弁護士の負け方とはこういうものなのかという戦略を学ばせてもらいました。
試合に勝って勝負に負けた。経験できない社会勉強授業料として受け止めます。
被告が反省しているとは到底思えませんが、嘘を嘘で上乗りしている組織ですのでいつか天罰が下ると思い、綺麗さっぱり終わりにしたいと思います。
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