2022年7月29日

ぜんぶでいくつ? あわせていくつ?

Filed under: 先生、あのね。,子ども達との日々 — スキップ江原 @ 3:50 PM

放課後児童クラブ補助員1日目。

宿題の時間に児童から 1年の『なつのとも』 がわからないと質問を受けました。

算数の文章題 『答えを書きましょう』
①カゴにみかんが3つ入っています。もう片方には2つ入っています。みかんはあわせていくつでしょう?
答え 5つ

②車が駐車場に5台停まっていました。後から3台やってきました。ぜんぶで何台でしょう?
答え 8台

『言葉を入れ、答えも書きましょう』
①カエルが3匹いました。そこに2匹がやってきました。( )何匹でしょう?

( )に入る言葉で困っています。
みかんはそもそもそこにあったから『あわせて』だけど、車は後から来たから『ぜんぶで』なので、カエルも『ぜんぶで』じゃないか?

言葉を数字に換えて計算する力を身につける文章題。考える力を身につけさせる意図もこの問題にあるかと感じますが、子ども達は、その場にある物と後から来た物で表現が異なるのではないかと質問をしてきたわけです。

放課後児童クラブとしては子ども達に答えを教えてはいけない。という立ち位置なので、答えを教えるわけにはいかず、最終的にジャンケンで決めよう。という事になりなした。

言葉表現の難しさと子ども達の着眼点や発想力に直面し、教え方・導き方・決めつけの発想の危険性を考えさせられました。

皆さんは(ぜんぶで)ですか?(あわせて))でしょうか?

2 Comments »

  1. 子育ての歴史の中で、この手の問題には疑問を感じて参りました。
    個人的には、「あわせて」もあり。「ぜんぶで」もあり。
    です。
    「あわせて」というのは、数式で表現する際の「+(足す)」のニュアンスを日本語で表現した言葉です。
    2つ以上のものを合わせたトータル数。
    「ぜんぶで」もトータル数を表現する際の言葉であることは同じですが、「合わせる」というニュアンスよりも、単純に「数」に視点を置いた言葉。

    よって、足し算の導入では、まずは「足す」という概念を教えるために「あわせて」という言葉を使います。
    ちなみに、引き算を導入する際は、「引く」という言葉の概念を教えるために「数の差」という言葉を使います。(我が子の小学校ではそうでした。)
    しかしながら、概念を教えるために「あわせる」や「数の差」という言葉を答えさせようとして作られた問題に子どもは振り回され、足し算の導入という目的も叶わず、本末転倒になる得るのです…。
    もっといえば、引き算の導入で出てくる「数の差」という言葉の意味もいまいち分かってないまま導入部分の説明が終わっていく子どもも多いです。

    子どもの発想力は固定概念に縛られませんから、クイズのように考えて導き出した場合は、「ぜんぶで」という回答にもなるでしょうね。私はその子の気持ちに共感です(^^)

    このような本末転倒な事態を招く背景には、
    教育における「導入」部分をさらっと済ませ、「演習」に時間をかけてしまいがちなスタイルにあるようにも感じております。 
    基本がグラグラでは応用は効かない。
    頭がカチコチ、足し算が「算数」という授業だけに登場するものに留まり、実生活での活用ができないという事態になります。 
    「数学」ともなればなおのこと、テストのために勉強するもので、実生活とは切り離されて卒業していくものとなってしまいます。
    となってしまったら …何のための教育?

    ちなみに、スキップではこの「導入」にあたる部分に時間をたっぷりとって大切にしているからこそ、スムーズに応用にステップできるのですね。
    と、私は共通点を感じております^^

    本題に戻ると、
    「算数」から離れてカエルの数を数えるなら、
    「ぜんぶで」も「あわせて」もどちらも間違いではないはずです。
    ご指摘のとおり、何に着目しているかによって選択する言葉が異なりますし、話し手のセンスによっても異なります。
    我が子に親として教えられることは、「あわせて」も「ぜんぶで」も「どちらも言葉としては正解だよ」です。 
    ですが、「ぜんぶ」よりも「合わせて」の方が、より「足し算の概念」に近い表現であることを教えます。
    1年生にはなかなか難しい説明にはなりますが、時間差で分かる日が来ます。
    赤ん坊には概念など存在しないように、概念が先という訳でもありませんので^^

    ですが、仮に問題の答えが「あわせて」ではなく、「ぜんぶで」だとしたら、問題の意図が何なのか大変興味深いものです。
    そして、「足し算の概念」を教えるために「あわせて」という言葉を使うという前提だとしたら、すべての問題で「あわせて」という言葉に統一されるべきです。
    結果、大人が読んでも「意図が不明な問題」であり、子どもが色んな答えを発想するのは当然です。
    このような問題は「国語」の授業で、表現の違いから受ける印象の違いといったテーマで自由に話し合うのにはよさげな問題ですね♪

    ですが、算数の問題となれば、柔軟な発想を否定する危険性が十二分に潜んでいますね。
    大変共感です💦

     
    突然のコメントにて大変失礼いたしました。
    本コメントが先生の目に触れることがあるのかも不明ですが(^-^;、なかなかお会いする機会もありませんので、密かに残しておきます。

    コメント by 名無し — 2022年7月28日 @ 2:51 AM

  2. 名無し様
    コメント有難うございます。算数も社会も理科も、時には英語も、全ては国語(日本語)が読めて、書けて、理解ができないと、ペーパーテストは点数が取れないのです。

    美しい日本語の表現は時に繊細で、時に悩ましくもあります。

    ぜんぶで⇔あわせて
    匂い⇔臭い
    は へ を
    丁寧語 謙譲語 尊敬語

    今となってはスムーズに使っているこれらの言い回しや表現も、子ども達にとってはかなりのトラップです。

    コメント by スキップ江原 — 2022年9月5日 @ 10:47 PM

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