スーパーボランティアから考える
行方不明になった2歳の男の子が奇跡の生還をしたのには驚きました。警察や地域の人たちが総出で探して見つからなかったにもかかわらず、大分からボランティアでやってきた方が入山20分足らずで男の子を発見・保護をした。
瞬く間に報道は押しかけ子どもの無事を報道するよりもボランティアへの取材に費やした。
それはそれで名誉な事ですが、そもそもの発端は家族で遊びにきた曽祖父の家から、祖父・3歳の兄の3人で近くの海に行こうと歩いていたが、急に引き返して1人で戻ってしまったことから始まっています。
小学1年生ですら知らない場所では方向感覚が狂う事があり、何と無くわかっていても正確ではないものです。ましてや2歳であれば『糸の切れた凧』『錨(いかり)の無い船』の様なもので、どこへ行くかがわからないものである。
最初は「ジイジと海へ行く」が、途中から「やっぱりママがいい」と気心が変わったのであろうが、1人で行かせてしまったのは油断であったのでは無いか。
この様なケースはどの家庭でも、どの場所でもあり得る話で、「ちょっとトイレに行ってくるからここで待っててね」「ママはパンを買ってくるからお兄ちゃん、見ていてね」など、少し目を離したくらいでいなくなる事はないだろう。「ご飯食べ終わったのであっちに行ってくる」「1人でトイレに行ってくる」などのショッピングモールや旅行先での子どもの行動や発言が、お互いに隙となって事故を招きかねない。
絶対神話はないわけですが、四六時中監視するにも限界があり、可愛い子に旅をさせたい思いもあり、かと言って箱入りにしておきたい気持ちもある。
どこにも出かけさせないわけには行かず、せっかくの休みだから色々な経験をさせてあげたいのも当然ですが、『普段と違う』という事を、子も、親も、家族も、十分理解してたくさんの経験をしてもらいたいものです。
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