家出をしよう
8月16日付けの朝日新聞に政治学者の姜尚中(かんさんじゅん)氏が「家出をしてみよう」称して、いじめを受けている若者にメッセージを送っていました。
家出をしよう。ドラえもんがいてくれたらと思う事は誰でもあるはず。
自分を苦しめている世界から脱出すれば何かが変わる。見たことのない場所を訪れたり、自分の知らない果てしなく遠い町で住み込みで働いてみたりする。
「最初1ヶ月」と付け加えられているが、その長きにわたる月日の中で人生観も変わり、自分の立ち位置がなんとちっぽけなものかと見つめ直すことがきっと出来る。補導されそうになったらうまく切り抜けて生きる力を奮い立たせれば、親も心配し学校も社会も血相を変えて動き始める。当然、いなくなった原因を考え始める。
そこで保護もしくは帰宅した時には人的環境はきっと変わっている。「家出の原因はいじめだった」と堂々と言えるようになっているはず。
すごい内容の若者へのメッセージで、一面にそのページ案内が書いてあり初めは目を疑ったが、記事を読んでみると、なるほど納得。確かに共感がもてました。
私も中学の時に「冒険」と称して夏休みに21日間にわたり北海道鉄道の旅をしたことがあります。家出とは違い、親にも承諾を受け学校の当時大嫌いだった担任と少し理解ある校長に許可をもらい現実逃避をしました。
北海道に身内がいるわけでもなく、ただただ行ってみたかった。それだけだったのですが、生き抜く術は確かに身につき、帰った時には一回り大きくなった気がしました。
時代が違うと言われれば確かにそうかもしれませんが、残り少ない夏休みの間、2学期が始まるのをビクビクしている児童・生徒も少なくはないはず。
親に迷惑をかけたくないのは十分理解できますが、生きる事が一番の親孝行です。
生きろ、君たち。時には逃げるのもおおいに結構なのです。
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