2021年5月14日

一言多い

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 4:09 PM

昼食をとるために某牛丼屋へ入った時の事。厨房に程近いカウンター席で座っていると接客のおばちゃん(パートリーダー?)と調理のお兄さん(学生?)との荒々しい会話が聞こえてしまい、ついつい側耳を立ててしまう。

「言いたい事があったらちゃんと言って下さい」
「指示する言い方が気に入らないんですよ」

あ〜。良くある上から発言が癪に触ったのだろう。

「それはすみませんでした。今度から言い方には気をつけます。言ってくれてありがとう。黙っていると私も気がつかないので助かりました。」とパートリーダーが優しく謝罪したものの、「シフト上もう会う事は無いですけどね」とポロリ。

人は感情的になるとついカッとなって言ってしまいたがちです。が、立場や地位が高い人ほど一言葉を選んで慎むべき言葉は慎まなければなりません。

家庭でも会社でも学校でも、上の立場の人の一言。これだけが鮮明に記憶されるものです。



2021年5月13日

ひと手間をかける

Filed under: ちょっといい話,やらなカン — スキップ江原 @ 8:24 AM

幼児体育に関わらず、全ての仕事に共通する事だと思いますが、最後の最後にひと手間をかける事が、のちのち左右する事があります。

床屋さんでも、最後の仕上げで本人にはわかりづらい頭頂部や後頭部にハサミを入れる。
魚料理でも、ツマの盛り付けや切り身の並び方に箸を入れる。
修理屋さんでも、最後に「他に困っている事はありませんか?」と聞いてみる。

子育てでも同じことで、宿題でも、出来たから終わりでわなく「忘れないようにもう一回」と促して再度挑戦させてみたり、上手に本が読めたら褒めてあげたりと、最後まで手を抜かず、むしろ周囲を待たせてでもひと手間をかける事で次への成長につながるのでは?と思っています。

このひと手間が出来るか出来ないかです。



2021年5月4日

ゴールデンウィーク明けの準備を

Filed under: わからなカン — スキップ江原 @ 10:16 AM

今朝の中日新聞に『子どものSOSに気づいて  児童・生徒の自殺 深刻化』との見出しの記事がありました。

毎年、ゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇終盤に記事となり、一面に掲載された年もありました。

学校そのものが嫌いなのではなく、合わない性格や精神的・肉体的な苦痛を与える生徒や先生などの人関係。それに伴う空気感や雰囲気。教科やイベントなどが学校嫌いとなり、朝になると色々考えてしまう。今では子ども達でも1人1個は持っているだろうスマートフォンでのやり取りが良くもあり悪くもある。

新聞記事で必ず専門家やNPO団体・相談窓口が紹介されており、『家族と話し合える環境を作ってあげることが大事』 『時には学校を休んで』 とあるが、人間の思いは話し合ってすぐに気心がポジティブになるわけでもなく、弱い者が休むというのは私はかえって悪条件だと感じている。

まず前者。
子どもの思いを一番理解できないのは以外にも家族であったりもする。近すぎるが故に話したくなかったり、時には避けられたりすることもあるだろう。人を人がコントロールするということは永遠のテーマで、環境(人や場所)・エピソード(旅行やスポーツ)・ルーティーン(食事や挨拶)など、毎日必要なことと時として必要なことの組み合わせで、会話が生まれ、思いが伝わりあうものだと思う。

次に後者。
弱い者が退く風習があるが、病気以外で休んでしまうと再登校が非常に難しくなる。その理由はここで書く必要もないだろう。弱い者が引くのではなく、その原因を作っている(可能性のある)もの(者・物)へのカウンセリングや再発防止が本来は重要だと考える。弱い者はその場は避けられたとしても違う環境でも弱者になる可能性があり、最終的には本人が強くならなければならない。そのために避けるのではなく踏み出す勇気を様々な経験から身につけてもらいたいものである。

とは言うものの、今日は5月4日。子どもだけでなく新入社員やベテランの大人ですら 「あと1日かぁ」と思っている人もいるだろう。過去にインターンから晴れて幼稚園に就職したにもかかわらず不平不満をSNSでボヤいており、救ってあげた元スタッフの事を思い出す。

あと2日。できうる限りの勇気と努力をして5月6日は出かけて欲しいと願います。



2021年4月27日

本当にやりたい仕事

Filed under: ちょっといい話 — スキップ江原 @ 8:24 PM

この世の中、やりたい仕事で生計を立てられる人はなかなか少ないです。

少年時代は、プロ野球やサッカーの選手。パイロットや看護師さん。パティシエや花屋さん。
中高生になると、プログラマーやユーチューバー。

大学生になり専門分野の学部に進学して、更に夢を現実にする人もいる中で、現実を知ってやる気が失せてしまったり、諦めてしまったりする人を多く聞きます。

やりたい仕事で生計を立てる事が良いのかもしれませんが、自分の実力が発揮できる。やりがいのある環境下で働ける。実は全くの専門外で働いて家庭や自分の時間を確保できる。

ひょっとしたら後者の方が自分自身に成長できるかもしれません。

就職1ヶ月後の離職率が多い昨今、仕方なく選んだ仕事なら仕方ない人生しか迎えられませんが、辞めてからスイッチが入る場合もあるので、失敗を生かしたもの勝ちです。



2021年4月26日

全員迷惑ですのでご安心下さい。

Filed under: ちょっといい話 — スキップ江原 @ 10:48 AM

発達に遅れを感じるお子さんのための運動療育の問い合わせが多く、幼児・児童共に、にぎやかにレッスンを行っています。

入会するにあたり、必ず聞かれるキーワードが、

「うちの子が入って迷惑じゃないですか?」

必ず返す答えは

「全員が迷惑ですからご安心下さい」

『迷惑』という言葉がつきまとい他の習い事では受け入れてもらえない子ども達の最後の砦。全員受け入れます。そして出来る事なら入りたかった習い事に通えるように務めます。

運動を通じて社会性を身につけるのがスキップの目標です。



2021年4月24日

理想との壁

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 7:57 AM

スタッフ不足から現場に入る事が多くなった。

支援を必要とする運動療育でのレッスンでは、運動あそびを通じて社会性を身につけ、家庭・学校・社会で人並みの営みができる事を願っているのですが、今年に入って負の報告と共に現場での理想の壁にぶつかっている。

・言葉でうまく伝えられず手が出てしまい、ついには退園を余儀なくされた。
・学校やスキップに通う事すら迷惑がかかってしまうとの理由で退会。
・デイサービスでは、兄弟間の刺激が強く常に喧嘩や言い争いになる。
・保育園では、子ども多様化が目立つ中でも出来ない子たちの底上げをして欲しい。

週1回1時間でいかに深い印象(運動の楽しさや成功体験)を与える事はスタッフ各々が常に考えている事ですが、理想との壁が更に大きく感じられる昨今です。

我々にも出来ない事はあります。まずは近い目標からクリアしていき、時間をかけてみんなが幸せになれるよう微力ながら務めていければと改めて思いました。

この仕事は終わりがないのが良くもあり悪くもあります。



2021年4月20日

手ぶれ補正機能

Filed under: プレジャートレーニング — スキップ江原 @ 8:39 AM

放課後等デイサービスでのレッスンにて

ボールを捕る(キャッチボール)。

相手が投げたボールを目で追いかけながら(追視)捕球する。捕り方もボールが高ければ指が上向き。ボールが低ければ指は下向き。瞬時の判断(切替感覚)で手首を捻りながら、膝を上下させ、最適に捕球する。

キャッチボール1つにとってもこれ以上にも細分化でき、かなり高度な運動なのです。

たまたま置いてあった乗馬型健康器具。これを使ってボールキャッチをしてみよう。

速度や動きの変化は本人がセッティング。お散歩馬もいれば暴れ馬もいる。そんな状況でボールを目で追い捕球する。

眼球に手ぶれ補正機能が備わっていないとボールは目で追えずキャッチすらできない。

座位での姿勢保持・捕球のスタンバイ(両手で構える)・追視・下半身の動き(揺れ)に対応しながら手ぶれ補正をする。

おもしろいあそび程奥が深いんです。



2021年4月12日

親も成長

Filed under: 子ども達との日々 — スキップ江原 @ 10:19 PM

療育グループレッスンでは極力親御さん達にもギャラリーで見て頂いています。

学校では見られない事。
家でしか見えない事。
親の思う通りに動かしてしまう指示。
周りに迷惑をかけているんじゃないか?と思ってしまう事。

レッスン中は遠慮なく子どもも叱り、親御さんにさえ注意をします。

言わなくても良い助言やダメな事は大人ではなく子ども達が注意をしてくれるんです。それをジャッジするのが大人。

時として見て見ぬ振りをして、時としてやろうとするまで温かく見守る。

子ども達の言わんとする事も理解しながらも社会に通用する子どもを運動を通じて育てていく。

運動療育は奥が深い。

だから親も指導者も、子ども達から学ばせてもらう。

一緒に成長しましょう。

ゆっくりと地道に。



2021年4月10日

時間と思考

Filed under: ちょっといい話 — スキップ江原 @ 4:18 PM

先日、30代前半の起業を考えている人と食事をする事となり、話に花が咲いた。

新しい取り組みをしようとしても「失敗したらどうするんだ?」「誰が責任を取るんだ?」とよく言われるらしく、着手する前から尻込みをしてしまう環境にうんざりしている様子。

たまたま達也先生も同席していたので、彼がスキップの考え方を説明していました。

「失敗したらどうするんだ?」
→ やってみて、ダメだったら「ダメでした。」と報告する。やってみないと答えは出ない。故に何でもチャレンジ!

「誰が責任を取るんだ?」
→   当然トップ。でも儲からなければ、給料・ボーナスが少なくなるだけ。

私の口癖は、「やってみれば良いじゃん!」

やる前からダメな事を考える企画はほぼ失敗します。スタッフがやってみたいと思う企画は普段の仕事以上にエネルギーを注ぎ込みます。思った程の結果が出なかったとして、そこで諦めるのであれば次はありませんが、予想以上の結果が出るまで追及・探求する時間と思考が人を育てるのです。

起業も同じで、失敗したらどうしよう?と思うのならば独立しない方が良いです。要はどこまで時間と思考を成功のために注ぎ込めるかです。

チャンスの多い会社は成功します。スキップはまだまだですが。



2021年4月9日

ひなた と ひかげ

Filed under: やらなカン — スキップ江原 @ 8:59 PM

主役と脇役
表方と裏方
光と影

組織には表舞台で働く人や先陣を切って前に出る人の裏で、準備に全力を費やす人や顔や名前すら不明な縁の下の力持ちがいます。

昨年退職したスタッフはもともと保育士でしたが、スキップに2年勤めて改めて子ども達の後ろで背中を押したいと退職理由を打ち明けてくれ、お世話になった園長先生に紹介をして無償トレードとなりました。

生まれたこの方、人前に立つ事を追い求めてきた私にとって彼の想いは理解できなかったですし、人前に立つのが我々の仕事ですので、裏方を願う彼をこのまま在籍させるのは酷だと判断し、残念ではありましたが私の手元から離れて保育現場に戻っていきました。

全員が主役でも全員がエキストラでも物語は始まりませんが、仕事によってメインにもサブにも徹する事ができる経験も必要です。

主役は一瞬。裏方は一生。

トップだから主役ではなく、スタッフ達を輝かせホームランやシュートを決めさせる。従業員に光を浴びさせるステージ・チャンスを今後もたくさん作ってあげたいと思っています。



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