2009年12月19日

冬はつとめて

Filed under: ちょっといい話 — スキップ江原 @ 10:36 AM

冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。

冬は、朝早い頃がよい。雪の降ったのはいうまでもない。霜のとても白いのも、またそうでなくても、とても寒いのに、火を急いでつけて、炭をもって通っていくのも、とても似つかわしい。昼になって、寒いのがゆるくなってくる頃には、火桶の火も、白い灰が多くなってしまい、よい感じがしない。

枕草子  清少納言  参考資料:Wikiquote

春はあけぼの しか言えない私ですが少し勉強してみます。

で、

チェーン 001冬は早朝が趣き深い。

というよりは、冬はつめてー てな感じです。

今年もチェーンのお世話になります。



2009年12月18日

コマ回しは3億円プレーヤーのカギ

Filed under: ちょっといい話 — スキップ江原 @ 11:59 PM

今夜の報道ステーション内のスポーツニュースで、栗山さんがダルビッシュ投手にインタビューをしていました。

テーマは「野球学」。講演講師の依頼を頂く時に「野球道」という言葉は使いますが、ダルビッシュ投手は常に投げ方を考えており、逆利き腕の左でも全球種を投げれるそうです。熟練された利き腕よりも未熟な逆利き腕が研究材料になりうるのです。

そんな相談の中で、カーブの際の指のかかり具合や微妙なきき具合の調節で(この感覚は投げた人しかわからないと思いますが)、ベースのどの位置で変化するかを自由自在に操ることができるそうです。

それのたとえをコマで表現してくれました。コマは投げよりも引きが重要。狙ったところに入れる(表現としては置くと言ったほうが正しい)にはコマが糸から離れる瞬間の微妙な置き具合で決まります。(これは私もできるから正しい理論)

コマが離れる瞬間は目標物を見ているので目で確かめるわけにはいかず、何百回も投げてこそ感じとれる感覚です。

372210ad毎年1月には単元としてコマ回しを体験してもらっています。巻き方・投げ方・回った時の感動・何より回るまでの辛抱強さや集中力。性格や人間性がすぐにわかります。

今からコマの微妙な感覚を身につければ皆さんも3億円プレーヤになれるかも・・・。
(コマ回しだけではほとんど無理ですけどね)



2009年12月17日

仕上げる ≠ やってあげる

Filed under: わからなカン,子ども達との日々 — スキップ江原 @ 11:59 PM

「♪仕上げはお母ーさん」 NHKの番組で歯磨きを促すコーナーの1フレーズ。できる事までは子ども本人が頑張り、できないところを仕上げる。

しかし「仕上げる」≠「?やってあげる」ではいけません。始めから歯磨きをしてあげては子どもは口をあけているだけになってしまいます。

あそびや日常の生活でも同じこと。子ども達ができる事はあえて手を出す必要はありません。

さゆりちゃん 006縄跳びのコマ結びをほどく課題を与えました。結ぶことに必死で引っ張りすぎた子はほどくのが大変です。ほどこうとしてさらに引っ張る子もいます。

「みかんの皮をむくように」と助けはしますが、なかなか難しいものです。当然子ども達は「できない」と口々に言いあきらめようとしますが、少しだけほどいてやることで結びの構造を確認しながらほどくことができました。

時間がない時には特に「やってあげる」になってしまいますが、チャンスを与える大人達の時間と気持ちのゆとりがあるといいですね。



2009年12月16日

年末年始のお知らせ

Filed under: 子ども達との日々 — スキップ江原 @ 11:59 PM

早いもので今年もあとわずかとなりましたが、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は スポーツファクトリー スキップ に多大なるご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。

さて、下記の通り年末年始のご案内をさせて頂きます。ご確認の程、宜しくお願い致します。

【体育家庭教師】
年末年始も休まず出向致しますが、予め担当指導員に確認をお願い致します。担当が出向できない場合でも代行スタッフがお世話致します。

【プレジャーアリーナ】
12月21日(月)グループレッスン終了
12月22日(火)から28日(月)まで個人レッスンWEEK 短期集中練習としてご利用下さい。
12月29日(火)から1月3日(日)まで休業 但し、電話やインターネットでのお問合せは承ります。
1月4日(月)から7日(木)まで個人レッスンWEEK 短期集中練習としてご利用下さい。
1月8日(金)グループレッスン開始 通常営業



2009年12月15日

小学生のスポーツ事情

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

先日の岐阜地区スポーツ少年団指導者研修会で受講された先生方と何人かに話を聞いたところ、各種目において団員(小学生)の受け入れ年齢が1年生まで下がってきているようです。

少子化に伴い同学年でのチーム編成が難しいことや、3年生以上での縦割りチームでも人数が集まらないようです。

低学年から育てて高学年になったら即戦力で起用する。理想な構図ですが、1・2年ではまだまだスポーツの本質がわからずに、上手くプレーもできません。なにより「あそび力」が身につきはじめる基礎の時期に特化した応用は無理な話です。

低学年でも楽しくできそうなローカルルールの設定。
例えば野球でしたらテニスラケットで打ったり、空振りは3つまでOKなど。
剣道でも防具をつけなくても安全なチャンバラ要素の採用。
バスケットならトラベリングやダブルドリブルは何度でもOK。など。

まずはやった気になることが重要です。心から楽しめばハンディがあるお子さんでも平等に楽しめます。

そのルールには難しい取り決めはナシ。そこに監督の罵声やパワハラは一切ナシ。

終わった後に「楽しかった」とみんなが常に言う環境設定をすれば、長続きもします。

子ども達のスポーツ事情は、地域・種目などで様々でしょうし、高学年になってから始める方や、種目を変えて今からやり直しというお子さんもいるでしょう。
低学年に限らず、初心者が楽しめるチーム作りを指導者が目指してほしいと思います。



2009年12月14日

勝ちにこだわるが故の崩壊

Filed under: 「スラムダンク」から学ぶ,保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 11:59 PM

金平監督率いる豊玉高校バスケット部は、北野 前監督からチームを引き継ぐも、ディフェンス重視のチームに作り変え、選手との温度差が高まってしまう。

南や岸本は北野監督のプレースタイル 「オフェンス・ディフェンス」 に憧れて豊玉高校に入学しバスケットボール部に入部したが、現実は学園サイドの勝ちの低迷による北野監督の更迭で好きなプレースタイルのバスケットができなくなり、爆発寸前。

勝てば官軍ではあるが、勝ちにこだわり過ぎると肝心な足元が見えなくなる。選手の心理ややる気を無視した指導は監督や組織のエゴに過ぎない。

上手い選手ばかりを試合に出せば当然勝つ確率は下がる。プロなら当然のことではある。高校バスケでも同じようなことは言えるのかもしれません。が、小学校の時期に楽しいバスケを教えたいと北野監督はあえてミニバスケットの監督に成り下がった。

先日、岐阜県スポーツ少年団の指導者研修会に講師で招かれ、会長と話をした。私と同じ考えであった。「小学校のスポーツで勝ちにこだわってどうするの。」

スポーツの楽しみは勝つ楽しみでもある。が、勝利が義務になると本質そのものが楽しくなくなる。

花道がバスケットにのめり込み実力をつけてきたのは、勝ちへの執念もさることながら、バスケットが好きになり、2万本の特訓で好きなシュートが思う存分打ち込めたからだと思います。

それも実は監督の戦術なのでしょうね。



2009年12月13日

あそび力に特化したプレジャートレーニング

Filed under: プレジャートレーニング — スキップ江原 @ 9:26 PM

個人レッスンに限らず、グループレッスンや保育園・幼稚園レッスンでも、スキップのスタッフはまずクイズ形式の問題や、黒板を使った簡単な計算・言葉あそび・しりとりなどを行います。

レッスンが始まる前に集中力を高めたりあそびの興味をそそったりする効果もありますが、一番のねらいは、あそび力を高めることで応用力社会力が身につくことです。

車の乗り方だけがわかっていても道路交通法がわかっていない無免許運転者が運転をすると、違反や人身事故を起こしてしまいます。頭と体の熟成は常に同時の方が効果は絶大です。

よくご父兄様から「始めのあそびが長すぎる」とご指摘もうけますが、見ている第三者にはそのように映っても、クイズを考えている子ども達はいつでも真剣です。

あそび力を高める我々の考え方は昔から変わらず、今後もスタイルを変えません。

逆上がりだけができれば良いとは考えていません。出来る事なら連続逆上がりや懸垂逆上がりができた方が何十倍も得なのです。

野球でたとえ速い球が投げれたとしても、チームの中で戦える力が身についた方が勝利に貢献できるのです。

スキップは先の先のその先まで考えたい集団なのです。

体育・スポーツ だけを教える事はしません。



2009年12月12日

平成21年度 岐阜地区スポーツ少年団連絡協議会 指導者研修会

Filed under: 保育・指導のツボ — スキップ江原 @ 6:39 PM

少年団研修 002本日、岐阜市東部コミュニティセンターにて平成21年度 岐阜地区スポーツ少年団連絡協議会 指導者研修会の講師を務めてまいりました。

岐阜市を中心に羽島・各務原・瑞穂・山県・本巣などの少年団に携わる本部長・団長・指導者の方々80名ほどが熱心に受講していました。

実技研修会の質疑応答では子ども達への指導法への難しさや昔とのギャップなど、現場ならではの悩みを聞くことができました。

少年団研修 016

少年団研修 078

 

 

 

 

少年団研修 029

少年団研修 108

 

 

 

 

私が伝えたことはあくまでも指導法の1つにすぎず、こんな考え方もある。という選択肢にすぎませんが、現場指導の先生方が子どもの目線まで下がって一緒に考えるきっかけとなれば幸いです。

岐阜地区スポーツ少年団連絡協議会 事務局の先生におかれましては、準備から当日の運営に至るまで大変お世話になり心より感謝申し上げます。



2009年12月10日

指示待ち症候群

Filed under: あそばなカン — スキップ江原 @ 11:58 PM

保育園や幼稚園の間で話題となっている言葉の1つに「指示待ち症候群」がある。

読んで字の如く、指示がないと動けない。指示されるのを待っているいわばお預けの犬状態の子ども達をさす言葉です。

最近では「指示待ち」よりも「指示聞けず」の子ども達が多いのも確かですが、大人達のペットでは思考能力の低下。行く末は学力や運動能力の低下にも直結します。

ボリバレント(多様性)を身につけさせて、どのような状況でも自信を持ってあそべる子どもに育てる必要性があります。

皆様はお子さんを飼いならしたペットのようにはしていませんよね。



2009年12月9日

間合い

Filed under: プレジャートレーニング,子ども達との日々 — スキップ江原 @ 10:37 PM

JEUGIAカルチャースクール AquaWalk大垣にて。

先月末より体力づくりの為に縄跳びを行っています。幼児コースは縄跳びの回し方や跳び方を、児童コースは連続跳びを行っています。

グループレッスンでの児童コースはこの時期、どこの会場でも最高1,000回まで挑戦しています。跳び終わるまでに30分程かかり終わった時にはTシャツ1枚で全身汗だくです。

跳んでいる時の子ども達は、自分でカウントしつつ波の変わり具合や目・耳で相手との距離を保ちお互いの体が接触しないように“間合い”を取っています。

間合い 002縄を巧みに操る「操作感覚」が身につくと自ずと相手との「距離感覚」も宿る良い例です。

跳びながら向きや場所を微妙に変えて極力接触によるミスを避けています。

“間合い”は剣道でよく使われる言葉ですが、バッターのスイングとキャッチャーのミットとの距離、バスケットやサッカーのディフェンスとオフェンスとの距離、鬼こっこの鬼との距離もすべて“間合い”です。

相手の力や動作・道具の特徴を瞬時に判断し、自分に有利な相手との距離をとることを、あそびや運動から子ども達は自然に学んでいます。

歩いてきた宮本武蔵が、おつうと仲良く話している佐々木小次郎に対し、立ち止まり会釈をして立ち去る。武蔵の武士としての腕を見切った小次郎は、おつうを武蔵が会釈した場所に立たせて刃の長い自慢の剣でおつうに振り下ろす。

おつうの鼻先に剣先が止まる。

初めて会っただけで小次郎の間合いを見切った武蔵。武蔵の実力を感じ取った小次郎。

子ども達のあそびの中ではこのようなやりとりが結構毎日繰り広げられています。



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